都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

傀儡②

「いやぁ、変更しろと言われても、在庫がたくさんあるんですよ」
  「オープン戦で使い切ってしまえばいい。オーナーが気にしているのは公式戦だから」
「そんな話、選手会が納得しますかねぇ?」
  「そんなの、だまっときゃ、わからないじゃないか」
「バレるような気がしますけど」
  「そもそも、あんたのところが中国なんかで不良品を作るから、こんな話になったんだ」
「それは、安く抑えなきゃいけませんから」
  「統一前は、四社が入っていたんだぞ。誰のお陰で、独占できたと思うんだ?」
「そのへんは、こちらとしても相応のお礼をしているわけで」
  「だから、在庫はうまいこと使い切るようにしてやるよ、ったくぅ」


コミッショナーばかりが矢面に立っておりますが、用具メーカーにだって、責任があります。
一社独占に至った経緯は、今後、『文春』『新潮』が明らかにしていくでしょう。
あと一つ問題があります。


「ところで、絶対に辞めないでくださいよ」
  「私はもう疲れた。孫がイジめられとるようなんだ」
「いや、ホント、困るんです」
  「なんでだ?」
「お名前の刻印がねぇ…、今度は大丈夫だって言うから、たくさん作っちゃったんですよ」
  「また在庫かぁ…」