都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

低めの変化球

いよいよクライマックスシリーズが始まります。
初めて出場するカープは、シーズンを負け越して終えたにも関わらず、下馬評ではシリーズ制覇も夢でないと、高い評価。
その根拠として、先発四本柱の存在が挙げられています。

今の野球は、先行逃げ切りの形を作ることに腐心しており、勝利の方程式だと言って、終盤の7回から3人の投手を繋いでいくのが必勝パターン。
巨人で言えば、マシソン・山口・西村ですね。
広島カープは、先発の4人が7~8回まで投げて、抑えのミコライオに最後を託すのが形なんだけど、巨人ほどの安定感はありません。
なので、手に汗握って、応援のしがいがあるってものです。
ファン冥利に尽きる。

実は、広島投手陣は、方程式こそ持たないものの、必殺技を持っています。
それは、打たせて取るピッチング。
それも、フライでなくて、ゴロを。

以下は、今季の球団別内野手捕殺数です。

       一塁手 二塁手 三塁手 遊撃手 合計
  広島    94   559   274 442 1369
阪神    97   447   248   476  1268  
  巨人    88   436   242   499  1265
中日    72   449   258   441  1220
  ヤクルト  85   432   268   415  1200
  Dena  72   420   226   430  1148

日本記録をマークした二塁手・菊池の存在が大きいわけですが、これには左腕の好投手がいないチーム事情も絡んでいます。
つまり、左打者に当たり損ねのゴロを打たせようとするコンセプト。
これが、徹底されたわけですね。
打者が、ゴロを打つ限り、間を抜けてもシングル止まり。
フライやライナーで外野に飛ぶと、長打になる確率がグーンと高くなる。
これを見るにつけ、ベイスターズの投手の苦労が分かるし、ラミレスなんて、とんでもないとなるわけです。
そして、カープの併殺数は、リーグ断トツの159。
優勝した巨人のそれが101ですから、ゴロの効果は推してシルベスタスタローンというもの。

ちなみに、最終戦の登板で、初回に満塁本塁打を浴びたエース前田健太ですが、その後の投球で、アウト15のうち、三振4ゴロ10フライ1の快投を演じています。
これは、狙ってやったものと睨んでおりますが、いかがでしょうか?

野手の中に、これといったスーパースターがいないのは、逆に結束力を強めるもの。
失うものが何もないチームが普段着の野球をやると、侮れませんよ、ホント。