都会のネズミと田舎のネズミ

時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。

滞在型空間の創出①

『TSUTAYA』という会社があります。
もともとは、本屋さんでしたが、音楽や映像ソフトのレンタルでも若者をガッチリ捉え、書籍販売と並んで業界トップに登りつめました。
しかしながら、書籍にせよ、CDにせよ、将来を見通そうとしたときに、先行きに不安を残します。
そこで、Tポイントの仕組みを構築して、データを集積し、あらゆる角度から、マーケティング分析を行いました。
会員数は4000万を超えたといいますから、これはマーケットに関わる国民全体の意識がわかるデータといっていいでしょう。
同社は、消費動向から、人の内面(心理)まで踏み込んで分析する手法を手に入れたのです。

その結果、じわじわと進行していく高齢社会において、大切なのは、時間を過ごすことだと看破しました。
ここに、「滞在型のビジネスモデル」という考え方が登場します。
例えば、テーマパークであれば、一日ずっとそこにいても、いろんなことが楽しめて、完結できるように創られています。だけど、それは若者に向けたもの。高齢者には、目もくれません。
だったら、高齢者も含め、みんながゆっくり楽しめる、ヘルスセンターみたいな環境があってもいいじゃないか?

答えは、本業にありました。
図書館に目をつけたのです。
全国にある図書館は、ネットの興隆と若者の読書離れもあって、品揃えもパッとせず、廃れていく一方でした。
そりゃ、そうですね。
何かを調べたいときに、図書館へ行こうなんて、思いませんから。
それともうひとつ、図書館には開館時間のカベがあります。
たいていは、7時まで。そこから、2時間のニーズは結構高いのですが・・・
このあたり、床屋さんやクリーニング屋さんの業態にも見られます。
生活者の時間帯とズレたビジネス。
そんな中、各地の図書館は、指定管理者という民間の行政代行システムへと移行し始めました。
そこへ名乗り出たのが、『TSUTAYA』です。
(つづく)