都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

組織に埋れず

村上春樹村上龍の区別がついていない人は、多いような気がします。
あるんでしょうね、講演会でも。違う人、呼んじゃったみたいな。

で、私は最近まで、高村薫高杉良を混同していました。
いえ、同じ人だと思ってたんです。
『レディジョーカー』の高村薫氏は、女性でありました。
作家って、一体何人ぐらい、いるのでしょうか?

高杉良氏は、ビジネス小説の第一人者でありまして、『広報室沈黙す』『太陽をつかむ男』を読んだことがあります。
最近では、告発めいた作品が多いことで、いろいろ波紋を呼んでいるようですが、その取材力は相当なもの。
それだけに、財界から注目されている存在のようです。

『組織に埋れず』(新潮文庫)は、JTBのスーパーサラリーマン大東敏治の足跡をたどった痛快の書。
筆者自身が自作の中でも五指に入る魅力的な人物と語るだけあって、こんな人が本当にいるんだなぁと、何度も思わせます。
ただ、前例を打破し続けるこういう人は、トップにはなれません。
いい仕事をしたいのであって、出世したいわけではないと言われてしまいそうですけど…
サラリーマンは、上司との相性次第でどうにでもなるなぁと改めて考えさせられました。