マキタスポーツ氏は、著書の中で、社会をいろんな切り口で分析しておりますが、特になるほどと思ったのは、「世の中が思い通りになり過ぎると、ちょっとしたことでイライラする」という分析です。
結婚しない生き方を選ぶと、他人を意識せずに自分のペースで生活することができます。
玄関にクツを揃えて脱がなくていいし、テレビの番組は好きなものが見られる、ボリュームなんかどうだっていいし、食べ方が汚いなんて言われない、風呂に入ろうがどうしようが、他人から指図されることはない。もう、なんだってそう。
そこに、赤ん坊でも産まれようものなら、もう大変。自分勝手なんて、ありません。
ずっと、ひとりで暮らすっていうのは、そういうことです。
つまり、なんでもかんでも思うがまま。
イヤだなぁと思いながらやることは、とっても少ない。仕事ぐらいか??
そういう価値観が増長していくと、ちょっとしたことでイライラします。ストレスがたまる。
いけませんねぇ、いい年して、怒りっぽくなるの。
同氏は子育てについて、プチインド旅行だと言い切りました。
子どもの中に、理不尽が詰まっている。
だけど、その「しょうがない」ことを理解するのもまた、人生であるというのです。
なるほど、勉強になりました。