都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

低欲社会

新しいことにチャレンジしないのは、世の中全体の風潮です。
日産のゴーン氏逮捕などは、スケープゴートとでも言いましょうか?
確かにやり過ぎだとは思うものの、ホリエモンのケースもそうですが、社会で成功を収めた人が、ほとんど尊敬もされず、冷ややかに見つめるのみというのが、世間のスタンスです。

  「金儲けは、悪いことなんですか?」

っていうのもありましたね。
成功した人に対するネガティブな考え方は、後をたちません。
これでは、リスクを冒してチャレンジするような若者が減っていきます。
そんな空気が社会全体を覆っています。

堺屋太一氏は、その元凶が官僚制度にあると断言していました。
官僚の世界にある減点法の考え方が、全体に蔓延したのだと。
確かに「やってはいけない」が多くなると、チャレンジする気持ちも薄れていくものです。
多くを望まなければ、年収300万円で充分だし、正社員でなくても生きていけるのが「低欲社会」。
困るのは、そういう考えを民間の人たちまでもが持ってしまうこと。
新しい挑戦が生まれにくくなっている理由はそんなところにあると看破しておりました。。

鉄の女と言われたイギリスのサッチャー女史は、こんなことを言っていました。

 「金持ちを貧乏にしても、貧乏な人が豊かになるわけではありません。
  それにもかかわらず、金持ちを貧乏にしたがる人がいるのは嫉妬です。
  嫉妬は人類最大の劣情です。劣情に基づく政治は悪い政治です。
  私たちは嫉妬の政治から逃れねばなりません」

「低欲社会」は、嫉妬の社会でもあります。
自分たちが我慢しているのだから、お前も我慢するのが当然であると。
そんな風だから、ダイバーシティという考え方が出てきたのです。
正解はひとつだけじゃ、ないんだなぁ。