都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

ひじょーにさしみ~!

「目に入れても痛くない」というのは、コンタクトレンズのCMみたいですが、「耳から手つっこんで奥歯ガタガタ言わしたるでぇ~」というのは、正しい啖呵の切り方だと思ってました、私ぐらいの世代は。


今じゃ信じられないかもしれないけど、初期のテレビ番組はナマ放送が当たり前でした。ビデオ収録という技が利かなかったらしく、スポーツニュースで長島茂雄がホームランを打ったのも写真で流す程度。当時は、スポーツカメラマンが随分と幅をきかせていたようです。

昭和三十年代に一世を風靡した『てなもんや三度笠』もしかり。確か日曜夜の六時に始まるその番組には、日本中の目が釘付けで、関西では視聴率が60パーセントを超える日もあったとか。相手を威嚇する上記のセリフは、その番組内で全国に浸透しました。実際には(番組内では)それほど強くなかったので、「弱い犬ほどよく吠える」の同義語とも捉えられていたように思います。

この番組の主役が先日亡くなった藤田まこと氏。てっきり、コメディアンだと思っていたら、必殺シリーズで二枚目路線を。もっと若い人には、純情な刑事だと思われているのかもしれません。

芸風を変化させながら、長く活躍し続けた彼は、自分の出演した作品で、主観的に失敗したやつのビデオを150作ほど家に残していると『徹子の部屋』で言ってました。このあたり、明石家さんま以外の頂点を極める人に共通したスタイルですね。見習わなくては。


ひとつ疑問があります。あたり前田のクラッカーに結びつけるセリフは、「オレがこんなに強いのも」ではなくて「強いのは」が正しいと思うんだけど…。センス、ないですかねぇ?


享年76歳だそうです。合掌。