都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

笑って許して③

新しいクラスへ編入されて、周りはみんな知らない子ばっかり。
これ、緊張しますよね。完全アウェイ。
特に、休み時間がヤバいんです。やり方を間違えると引きこもりになってしまう。

そこで、理解されるまでしばらくの間は、個性かみ殺し作戦でした。
すべての意見に反論せず、同じようなことを被せて会話します。クルマのセールスマンみたい。
そして、笑顔を絶やしません。ホステスみたい。

とっておきの技は、プロ野球選手の写真をあげる、です。
父親がスポーツアナだった関係で、カメラマンがニュース用に撮影した残骸を拾い集めてくるので、仕入はタダ。これが、圧倒的人気の販促品でありました。生保のおばちゃんみたい。

かくして、あっという間にクラスの人気者となるのであります。

ここで注意すべきは、アクの強さです。
何せ感じ悪いほど、成績がよかったですからね。
ちょっとの強気が上から目線だ、自惚れだと言われる。
キムタクの気持ち、分かりますよ。全然、違うか。

そんな中で編み出したのが、

  「自分の欠点をさらけ出して笑う」

です。
いや、いっぱい抱えてますからね、ダメなとこ。

頭が大きい、足が短い、運動が苦手、絵がヘタ、鶴が折れない、ヘビが触れない…
もう、すべてがネタです。笑いに変えてしまう。

顔じゅうにスミを塗る、鼻から牛乳を飲んでみる、肥え汲みのマネ(昔、加藤茶がやってたやつ)をする、ヘンな顔をする…
慣れてきたら、積極的に点を獲りにいきます。
バカだと言われたら、それはもう最高のホメ言葉でした。


笑いという武器を手にすれば、見知らぬ人とのコミュニケーションもバッチリ。
ヘンな自信が付いて、引越しがクセになったのであります。