豊田町で和食のお店をやっていたとき、器にこだわりを持って、萩焼の茶碗や刺身皿、湯飲みを使っておりました。
光沢が違うからか、わかる人にはわかります。
そこそこの重量感があって、安定しているため、お客様が割ってしまうことはありません。
割るのは、パートのおばちゃんが洗っているとき。洗剤で滑りやすくなるからです。
その場合、経営者のセリフに真価が問われます。
「怪我はなかったか?」
ここのところで、職場の人間関係が決まる。言っちゃダメなことは、言っちゃダメなんです。
よく割ってしまう人は、仕事が早い人。
ゆっくりの人は、失敗しません。洗わない人は、絶対割らない。
そういうことも含めて理解するのが経営者なのであります。
ジャイアンツの選手二人から、陽性反応が出たので練習試合が中止になったと発表され、それは誰だとネットが大騒ぎになりました。
まるで犯人探しです。
だけど、こういうときは、気遣う言葉が最初になければいけません。
ダメな理由を追求するばかりだと、世の中は荒んでいくのであります。