都会のネズミと田舎のネズミ

時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。

文章上達の秘訣

作家の井上ひさし氏は、子供の読書離れの原因を「読書感想文」にあると看破しています。

なるほど、頭の中の感情や情緒みたいなものを文章で表現するのは難しい。食レポが、簡単なようで簡単でないのと同じです。

美味しいの先を言うためには、ボキャブラリーが磨かれているべきだし、比喩表現には経験が必要だったりする。これは、ハードルが高いのです。

文章訓練を施すのであれば、まず、「何が書いてあるのか」「(そこから)何が見えるのか」という観察して表現する練習が大切だと言います。

ベトナムの実習生に、「業務日誌には、感じたことを書きましょう」なんて指導しておりましたが、それはイジワルみたいなもの。

「何をやったのか」「それがどんな様子だったか」「何を言われたか」など、見えていることを報告するように書かせるべきでした。

それが上達のコツのようです。頭の中にあることを書くのは、あくまでも次のステップです。

 

正岡子規が、自然をそのままに写しとる「写生文」を始め、それを夏目漱石が引き継いで、日本の近代文学が出来上がっていったことを忘れてはなりません。

「吾輩はネコである。名前はまだない。どこで生まれたかとんと見当がつかぬ」