現在、コントグループで最も評価が高いのは、東京03の三人組だと思います。
小劇場から始まって、各地でライブを繰り返し、今ではチケットがなかなか入手できないほどに。
感心するのは、公式ホームページで惜しげもなく、自分たちの舞台を公開しているところです。
新ネタをセブンイレブン並みのペースで作り続けるので、平気なんでしょうね。それがCMだと考えれば、安いのかもしれません。
彼らの何が面白いかと言うと、3人のキャラが立っていることと言葉選びのセンスの良さ、顔芸。そして何よりも、筋立てがしっかりしていることです。
日常に起こるちょっとした「カンに触る」をどんどん拡げ、みんなのあるあるに繋げていくのが常套手段でありまして、ポイントは、必ず空気を読まない、読めないキャラ設定を登場させること。
なるほど、普通はイラッとしても、顔には出さないようにして生きていますもんね、それが日本人。
そうかそうか、顔ですね。表情を変えないのが国民性だと言うのは、みんなが空気を読むからこその結果でありました。
ベトナム人の日本語教育では、動機付けを重視して、いろんな教材を使用してきました。
その中で、東京03のYouTubeを視聴させたのですが、今ひとつピンと来ないようです。笑いのツボが違う。空気が違う。
これが、高コンテクスト文化たる所以なのであります。
大袈裟な表情ではなく、目の動きや口元の緩み、眉毛をちょっとだけ動かしたのも見逃さないのがコミュニケーションスタイルだなんて、理解するのは難しいですね。
だからこそ、面白いんだけどなぁ。
「そんなの関係ねぇ」と言う人は、KYなのであります??