都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

ルーズベルトゲーム

侍ジャパンが属するBグループの一次予選が始まりました。

韓国対オーストラリアという日本のライバルチームの対戦は、本塁打の打ち合いでシーソーゲームとなりましたが、8対7でオーストラリアが逃げ切りました。こういう試合がテレビ中継されないところ、センスがないなぁと思います。

試合展開は、こんな感じです。

韓国の先発は、右腕の高永表。5回途中まで投げて、2失点45球で降板しました。50球を投げていないし、その後に登板した投手たちは、30球以内で仕事を終えています。

オーストラリアの先発は、22歳の左腕オラフリン。こちらは2回21球で役目を全うしました。明らかに、全試合の臨戦態勢です。

5回裏、2点をリードされた韓国は、ベテラン捕手梁義智の3ランホームランで逆転しました。6回にも二死からチャンスを作り、一点を追加します。これで、逃げ切ると思われたところ、7回表にお返しの3ランが飛び出して、再逆転。5対4となりました。

7回裏一死後、韓国打者がツーベースヒットを放ちますが、喜び過ぎて帰塁を怠り、タッチアウトのボーンヘッド。これで流れが変わります。

8回表、オーストラリアはまたも3ランで勝負を決めたと思われました。

ところが、韓国はしぶとい。その裏、相手ベンチのスキにつけ込んで(投手交替の解釈についてアピール)、3点を取り返し、7対8と詰め寄ります。漫画だったら、ここから逆転するんだろうけど…ここまででした。

 

さて、ここからいくつか分かったことがあります。

 

①30球、50球の壁

各国とも15人前後の投手を登録していますが、勝ち試合で投げさせたいのはその半数程度です。だから、球数制限について意識せざるを得ません。なので、30球以上を投げると連投できないルールは、無視できない。日本の場合、人数合わせのような投手がいないので、このルールに縛られることがないってこと、大きなインセンティブです。韓国・オーストラリア共に、先発投手が50球以内で早めに引っ込んだのは、そういう話。そんな意味で、次の試合を考えずに投げられる日本の投手たち。この差は限りなく大きいです。イニングの途中で投げるのは、慣れていないと準備が難しいってことです。

②東京ドームのパークファクター

いきなり、4本のホームランが飛び出しました。国内の球場でも本塁打が出やすい東京ドームならではの現象です。チームに長距離砲を抱えていることが、相手にどれだけプレッシャーを与えるか、想像に難くありません。  

③初球から勝負

オーストラリアの打者は、初球ヒッティングがのべ10人。韓国が2人だったのとは好対照です。このあたり、当然にデータが入っているでしょうが、気をつけたいところです。

④接戦は後攻が有利?

オーストラリア戦のみ先攻と決まっておりますが、他の3試合は全て日本が後攻です。接戦が予想される場合、選択肢が増える後攻が有利だと言われており、心理的なプレッシャーからも、これは好材料です。それにしても、韓国チームは、劣勢においての戦い方、執念が半端じゃありませんね。

死球戦術?

韓国が3、オーストラリアが2の死球を与えています。しかしながら、それぞれの意味が違っていて、韓国投手の3死球は、全て初球です。つまり、踏み込んでこないようにするための配球。これに対し、オーストラリア投手の2死球は2ストライク後のもので、むしろ打者が当たりにいったもの。このあたり、日本の投手陣は、頭に入れておく必要がありそうです。

 

初戦の黒星で後がなくなった韓国チームは、決死の覚悟で向かってくるものと思われます。

その状況で、後攻の侍ジャパンはありがたい。投手起用も粒揃いで、小刻みに考えなくていいってのも利点です。一発のある打者も日本に分がある。平常心で慌てなければ、間違いないことでしょう。