『ダーツの旅』で、ロケ車が走ってくると、村人は嬉しそうにしています。
この機を逃すまいとばかりに、ありったけを見せようとする。バカにされまいと、必死です。だから、必要以上にお土産も持たせようとします。
都会の視聴者は、田舎の人は素朴でいい人が多いと思っていることでしょう。
だけど、田舎の視聴者は、その媚びた感じやもっさりした雰囲気に、小さくため息をついています。
「あんなこと言わなきゃいいのに」「うちの方がもっとスゴい」
都会が田舎に対して優位に立っているのは、ボリュームの違いからです。
人口だったり、予算だったり、機会だったり、選択肢だったり。
しかしながら、クォリティについては、劣っているとは思っていません。
だから、そこの部分では張り合おうとします。
ナメてもらっちゃ困るって感情を絶えず持っているのです。
木綿のハンカチーフは都会の絵の具に染まるなと言っているし、前川清は東京を砂漠だと言う。
田舎の人は、本当はキラいなんです、都会の人が。東京の人の上から目線が。
東京でコロナの感染者が増大しているのは、我慢なく、欲望のままに生活しているからだとも思っています。だから、こっちへ来るなと。
うーん、田舎の人には、夜の街って、理解できないだろうな、ずっと。