都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

完全試合

長いプロ野球の歴史の中で、完全試合を達成した投手は16人しかいません。日本のプロ野球は1936年に始まりましたから、87年を通じての16人。5年に一度、あるかないかって感じです。

そういうレアなケースにおいて、最初に待ったをかけたのは、2007年日本シリーズ第5戦における中日の落合博満監督でした。8回まで相手打線を完璧に封じていた山井大介投手を見切り、9回に岩瀬仁紀投手を投入。この賛否をめぐり、世の中は大騒ぎになりました。試合は1対0で、一発出ればあっさり同点となる場面です。山井投手の8回までの球数は86。日本ハムを相手にチームはここまで3勝1敗。岩瀬投手はこの年、43セーブをマークした絶対的なストッパーです。うーん、そういうもんですかねぇ?

二例めは、昨年4月10日に完全試合を達成したロッテの佐々木朗希投手が一週間後の4月17日にやはり8回までパーフェクトを続け、味方が点を取っていないこともあって、そこでバトンを渡したケースです。完全試合が9回で成立するためには、味方が点を取っていなければならず、0対0で延長戦となれば、引き続き無安打無四死球ノーエラーを続けなければなりません。ちなみに同年5月6日の中日対阪神の試合でドラゴンズの大野雄大投手は、9回まで相手打線をパーフェクトに抑えながら、味方も点を奪えなかったため、延長戦となり、10回表にヒットを打たれて、記録達成ならずなんてこともありました。難しいところです。判断が。

そして、昨夜、阪神タイガースの村上頌樹投手が7回までジャイアンツ打線をパーフェクトに抑え込んでいながら、8回表、岡田彰布監督が代打を送ってチャレンジすることなく終わりました。うーん、そういうもんですかねぇ?

ここまで、村上投手は84球。プロ入り3年めで未勝利でした。

でもねぇ。これは、今までのケースと違うでしょう。長いペナントレースの戦いにおいて、一勝の価値が完全試合より大きいとは思えません。

試合がパーフェクトで進んで行くと、相手打線にもプレッシャーがのしかかるってのも忘れてはならない。

もちろん、打たれることもあるでしょうが、抑えたときの本人やチーム内に与える影響は計り知れないものがあります。

何より、ファンが喜ぶ。喜ぶなんてもんじゃないでしょう。

なんかねぇ、夢がないんですよ、そういうのって。仮に、続投して打たれたとしても、誰も文句を言わなかったでしょう。7回までパーフェクトを続けた投手なんて、そうそういるもんじゃありません。そういうこと、わかってんのかなぁ?

 

侍ジャパン栗山英樹監督には、ロマンがありました。それは、理想が高いところにあるからです。そこのところが大きく違う。

夢がない岡田監督に明るい未来はありません。バッカじゃなかろうか、そう思います。