イベントを企画する立場であれば、分かると思うんだけど、集客を考えた場合、土日に開催した方が良いのは当然です。
もっと言えば、昼間の方が良い。ファミリー層を丸ごと引き込めるからです。夜の時間帯は、限りがある。コンサートなんかで言うと、バラシですね。ホールの人間が帰れなくなってしまうので、多くの場所では10時までに撤収。それができなければ、翌朝も延長で借りなければなりません。そんなわけにはいかないのが普通です。
で、日米のプロ野球を比較して面白いなぁと思うのは、オールスター戦です。
放っておいても観客が集まるイベントこそ、平日開催にすべきです。各球団が、平均で3万人近い集客が見込める夏場の土日を潰すのは、あまりにも勿体ない。詳しいことは知らないので無責任に言うと、おそらくは慣例的なものだと思います。昔からそうやってきたと。
だけど、各球団が本気で入場料収入の採算を考えるなら、異議を唱えるべきではないでしょうか?
オールスターゲームの集客については、工夫すればどうにでもなります。何せ、演者がオールスターだから。
そういうとこも違っているように思います。エンタメとしての工夫がなさ過ぎる。珍しいことを土日にやるんだから、それ以上のサービスは不要だと考えているんじゃないかと疑ってしまう。
どうも、NPBには業界全体として、経営感覚とサービス精神が著しく欠如しているように思えてなりません。勿体ないんだよなぁ。
と書いていたら、今年はNPBも平日開催になっていたのに気付きました。これはNPBの歴史上、初めてのことです。
コロナの影響で、大幅な観客減となったことで、ようやく重い腰を上げたらしい。
ただし、次年度以降については言及されていませんでした。
本来こういうのは、コミッショナーが判断すべきことなんだけど、この職は、お飾りなので、全く機能していません。
しかしながら、影の支配者が97歳となって、そろそろいろんなことに口を挟まなくなったようです。ついでに子飼いの球団の影響力も色褪せて、パ・リーグの経営が注目を浴びるようになっています。
ちょうど今が替わり目であると。ピッチクロックをはじめ、いろんなことが民主的に動き出そうとしています。