都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

ええやん、スシロー

痛風になる前、30代後半から40代前半にかけて、週5で寿司屋に通っていました。ホントの話です。実にエンゲル係数の高い生活ぶりで、このときのビールと貝類が病状を進めたように思います。

今は、ちょっとした羽目外しでバチが当たるので、かなり手前のところでセーブする習慣が定着しましたが、本当は毎日だっていい。肉より魚。それも鮮度が高いやつです。鮮度については、唐戸市場に出入りしていたとき学習しました。いいやつは、色め、透度、歯応え、そして匂いが違う。新鮮な魚は無臭です。スーパーの魚屋さんで、サカナの匂いがうっすらするのは、時間が経過した証拠でもあるのです。

もっと言いましょう。

洋風居酒屋なんかで出されるカルパッチョは食べないことにしています。その魚が刺身で出せないようなものである可能性が高いからです。変色しつつある切り身の色と匂いを誤魔化すのにカルパッチョが最適な調理、厚化粧です。スーパーで売られているハンバーグと同じではないかと。

舌が肥えてくると刺身だったら何でもいいとはなりません。それって、いいような悪いような…。婚期を逃した人の心理にも似ているように思います。

 

ところで、山中湖で暮らしていると、無性にお寿司を食べたくなるときがあります。ここは海無し県なので、生魚の流通が弱いのは仕方のないところではあるものの、それにしても寿司屋が一軒もないってのは珍しいエリアかも?

少なくとも夏季は富裕層が多く暮らしているので、ニーズが間違いなくあると思うんだけど、店の立場からすれば、夏場だけでは商売にならないってことなんでしょうか。二千円を超えるカレーや蕎麦のお店はあるのに、寿司屋がない。もう一つの理由は、保存が効かないってとこです。冷凍できるマグロやタコイカばかりって訳にはいきませんからね。

ところが、隣町の河口湖まで足を延ばすと、はま寿司・かっぱ寿司・スシローと回転寿司チェーンだけで三軒もあります。普通のお寿司屋さんもたくさんある。全然違います。富士急ハイランドがあるからですかねぇ?

いや、走行するクルマの数も多いし、そもそもベースとなる地元住民の数も違う。タクシー代行の利便性ってのもあるかもしれません。

で、本日のランチは回転寿司チェーンからスシローを選択。ダウンタウン鶴瓶のCMが影響しました。そういう人、多いんじゃないかな?

ネットニュースなんかでは、いろいろ書かれていて予備知識もそれなりにあったんだけど、それでも緊張します、初スシロー。

今どきの外食は、端末操作が前提となっており、慣れないで行くと、田舎から初めて都会へ出てきた人みたいにキョロキョロします。そういうのって、普通は誰かと一緒に行くんでしょうけど、一人もんは一人ですからね。落語の『本膳』よろしく隣の人の所作を盗み見するしかありません。粉末のお茶だとか、紙ナプキンの位置だとか、グルグル回っているワサビはじめの調味料たちとか…タッチパネルも意外と複雑で、個別に聞こえてくるアナウンス音も油断してると聴き逃したり、レーンを流れる寿司皿のスピードが案外早かったりと、まぁボケ防止みたいな仕組みでありました。張り込み初日の刑事ぐらいの緊張感です。

うー、評価は?

スーパーの惣菜コーナーのお寿司とほとんど一緒でした。やり方は、変わらないんじゃないかな? 柵から切り離して時間が経つと、あんな感じです。そこが、カウンターとの違い。

だけど、皿の種類を読み取って、計算するバーコードリーダーはスゴいと思いました。今どきは、バイトリーダーじゃなくてバーコードリーダーなんだ。

で、調子に乗って食べまくったけど1,960円は、やっぱり安い。スシローって店名も含めて脱帽です。ご馳走様でした。