都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

ファーストペンギン

釣り好きのご近所さんから、釣ってきた魚をいただいたとしても、今ひとつ美味しくなかったという経験はありませんか?

実は、そこそこのサイズの魚はしっかり血抜きをしていないと、生臭さが広がってしまうのです。

釣り師の中には、そのへんに無頓着な人がいて、食べることに興味を持っていなかったりするので、せっかく貰ったけどあまり嬉しくないってことがあるようです。

漁師さんでも収穫した後を意識している人は、ほとんどおらず、仲買人や漁協に丸投げってのが普通のスタイルでした。

魚の流通にはステップが多く、地元でもない限り、消費者に届くまでに数日が経過してしまうのが当たり前の世界。

スーパーの魚売り場で微妙に魚臭いことがありますが、それは時間が経ってしまっているからです。腐ってはいないけど、古くなっている証拠。新鮮な魚は、無臭なんです。臭くない。本当は、すぐに出荷すれば美味しい魚がたくさんあるのです。

もう一つ、大きな問題は、消費者に渡るまでのステップが多いほど、価格が上乗せされていくことです。漁師は、大漁でない限り、ちっとも儲かりません。

それでも、ひと昔前は結構、水揚げがありました。そのころのビジネスモデルが続いているのです。だけど、底引き網による乱獲と温暖化の影響で、魚が獲れなくなっています。近年は、燃料費の高騰もあって、漁に出ると赤字になるなんてことも起こるように。加えて、後継者不足です。若い人のなり手がおらず、技能実習の外国人からも敬遠されつつある問題職種なんです。

 

ここへメスを入れたのが、地元と縁もゆかりもなく、全くの門外漢であった若いOLでした。(当ブログ2018/12/4・6参照)

部外者だからこその新鮮な発想で、瞬く間に山口県萩大島の漁師たちのリーダーとなり、自らが取引先を開拓して漁業の六次産業化を実現させたのです。ウソみたいな企画と行動力。詳しくは、新ドラマ『ファーストペンギン』をご覧あれ。

実話に沿ったストーリー展開は、ビジネス書を読むようです。梅沢富美男がいい!面白いです。