平安時代は794年から始まって400年近く続く、まさに平安な時代でありました。
四方を海で囲われた島国は、無自覚であるけれど外敵から守られており、内政さえしっかりしていれば、秩序が保たれる。
そして、それは天皇を中心とした律令制のもと、家柄をベースにした貴族が階級社会を作り上げ、教育と無縁の庶民に有無を言わせぬよう支配していたのです。文字が読めなければ、法律以前の存在なので、何とでも言いくめられるってこと。武家社会以前は、理屈がすべてだったように思われます。知識こそが力であり、強者はインテリ揃いだった、それが平安の世の中であったのです。
その一方で、科学的な学問が存在しない時代、医学知識は薄いし、天気予報はない。人々は、いつも将来不安を抱えておりました。
そこで珍重されたのが、僧侶や薬師(くすし)、そして占い師です。
中でも、卑弥呼の話にも出てくる占い師は、独特のポジションで、時には政治を振り回すような言動もあったとか。
これが中国由来の陰陽五行思想と結びついて、陰陽師という胡散臭い専門職が確立されました。
と、今年の大河ドラマの予備知識としてちょっとだけ勉強しました。
この時代は、学校で教えられた情報が少ないので、ピンときませんでしたが、400年の平和というのは265年の江戸時代を凌ぐもので、なぜそうだったかは、もっと知っていてもいいもんじゃないかと改めて思った次第です。
文学の世界で女性が活躍したっていうのも興味深い。
清少納言を演じるファーストサマーウイカの登場が楽しみです。