都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

恒例 順位予想(パ・リーグ編)

1位 オリックス

2位 西武

3位 ソフトバンク

4位 日本ハム

5位 ロッテ

6位 楽天

 

1位予想はオリックスとしました。前年の10勝投手が2人も抜けているのに、その穴を感じさせないのがスゴい。中嶋聡監督も素晴らしいけれど、チーム編成を司る福良淳一GMの存在が際立っています。就任時から、ドラフトで高校生を中心に指名してきた成果が花を開き続けているのです。だから、三連覇を続けているのに主力選手たちが若くて伸びしろがあるのが魅力となり、選手の自信にも繋がっています。セ・リーグ編で捕手と遊撃手の打力がしっかりしているチームが強いと書きましたが、キャッチャーは森友哉(または若月健矢)ショートは紅林弘太郎と万全です。先発投手は成長著しい山下舜平太と東晃平がでーんと構え、宮城大弥・田嶋大樹・山岡泰輔の実績組、そして曽谷龍平と椋木蓮。これにロッテから移籍のカスティーヨとメジャーからの26歳エスピノーザが加わります。打線は西川龍馬が加わって、一層厚みを増しました。ほとんど弱点が見当たらないのが今年のバファローズであり、それこそが編成の力なのであります。

2位には西武ライオンズを推しました。今井達也・高橋光成・平良海馬・隅田知一郎の先発4枚が強力ですし、松本航・與座海人・武内夏暉が控えているので、大きな連敗はしません。中継ぎも平井克典・水上由伸・豆田泰志・本田圭佑・青山美夏人・田村伊知郎・ボー・佐藤隼輔と多士済々で、抑え候補が増田達至・甲斐野央・アブレイユと並ぶ投手は12球団一の陣容でしょう。課題であった打線に加わったアギラーとコルデロの両外国人は、長打が期待できるので、山川穂高の穴が充分に埋まりそうです。いや、昨年はほとんど出場していませんでしたから、丸々プラスです。森友哉が抜けたキャッチャーのポジションも侍ジャパンに選ばれた古賀悠斗の成長で目処が立ちました。課題は三塁を誰が守るかです。40歳の中村剛也に頼るようだとツラいです。ここには入団4年めの山村崇嘉・21歳に期待しています。

3位はソフトバンクとしました。戦力的には優勝を狙えるものの、ストーブリーグでベテランの和田毅を晒し者にしたことで、ケチがついたのはフロントの痛恨の失態です。そのわだかまりが残ってしまったと思います。ベクトル理論です。山川穂高がいかに鈍感と言えど、ふわふわしてはいられないのではないでしょうか? それに対し、巨人から移ってきたウォーカーは水を得た魚です。外野守備に難があったウォーカーにとって、指名打者こそが生きる道です。間違っても守らせないこと。そこはハッキリさせるべきです。かくして、打線は強力になりました。問題は投手です。千賀滉大投手のメジャー挑戦とは別に、ここ2年の藤本体制のもとで、岩嵜翔のFA移籍から始まって、田中正義・大竹耕太郎・高橋礼・森唯斗・泉圭輔・甲斐野央らが消えていきました。そうした中でのモイネロの先発転向は、ホークスの強みを削ってしまうような気がします。後ろが充実していてこその先発ですからね。なんだかんだで一年めの小久保監督は、最適解を求めての試行錯誤が続くと思います。

4位は日本ハムです。三年めを迎えた新庄剛志監督には、総額10億円を超える7人の外国人選手が与えられました。海外からやって来る外国人たちは、コミュニケーションに飢えているわけですが、日本での経験が長いロドリゲス・バーヘイゲン・マルティネスは頼りになる先輩となりますし、何より監督と建山投手コーチ、それに加藤豪将が元メジャーリーガーで、受け入れる環境が整っているということが、他球団にない大きなインセンティブです。打線は芯がしっかりしてきたので、清宮幸太郎の覚醒次第では、もっと上へ行けるのかもしれません。問題は、監督が守備位置をいじくり過ぎるところ。天才からすれば、どうってことないんでしょうが、ポジションが決まらないと連携に綻びが出ます。二軍監督に稲葉篤紀CBO(チーフベースボールオフィサー)に栗山英樹が就任して、猫の首に鈴が付けられるかどうか?見守りましょう。

5位は、ロッテオリオンズ。個人的には好きなチームなんですけどね。一昨年はオスナ(ソフトバンクへ)昨年はカスティーヨ(オリックスへ)ペルドモ(マイナーリーグへ)と、活躍した外国人投手の二年めが見えません。おそらくは、金銭的な問題なんでしょうが、フロントの失態と言えます。加えて、佐々木朗希の契約更新に関するゴタゴタは、チームのムードを壊しました。ファンは一流なんだけど、編成部門が三流なので、智将吉井理人監督も頭が痛いと思います。

楽天の最下位は決定的で、先日NHKBSで放送された『スポーツ酒場』に出演していた里崎智也中畑清掛布雅之星野伸之達川光男の5人が満場一致で6位としていました。何より安楽智大事件の影響が大きく、松井裕樹のメジャー挑戦でもポッカリ穴が空いています。選手会のアンケート調査で、年俸に対する満足度の低さがダントツでしたし、そもそも親会社の経営が心配で、野球どころじゃないって空気がひしひしと伝わってきます。なので、外国人補強も消極的でした。ベクトルはバラバラ。新監督の今江敏晃が気の毒でなりません。

 

ところで、順位予想はシーズン直前の戦力で行ったものですが、四月以降、大リーグの余り物を補強することが考えられます。

注目は、筒香嘉智とバウアーと昨年パ・リーグのホールド王だったペルドモです。

そのへんが、ソフトバンクに加わったりすると、一気に様子が変わります。それはそれで面白いんだけど、間違っても楽天や中日に行かないのは悲しい現実です。夢を売るプロ野球の親会社は、お金持ちであって欲しい、そう思います。