都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

同期

カブス鈴木誠也が左脇腹の故障でWBC代表を辞退しました。

シーズンオフに肉体改造を図り、10キロ増量したのが仇となったようです。大リーグ一年目の昨季は、パワー不足を痛感したのでしょうね。大谷やダルビッシュの先例に倣ったものの、急仕上げでしたからね。筋肉を付けると、その副作用も起こりやすいってことらしい。ただし、メジャー開幕には間に合うそうなので、ちょっと安心しています。

 

ところで、プロ野球の世界における先輩後輩は、入団年次じゃなくて、高校卒業年次だということ、ご存知でしょうか?

お笑い芸人では、芸歴が優先されるので、意外な気がします。

野球選手は、高校時代を横で捉えて、その中で何番目だったかを意識しているのです。

だから、誰かがメジャーへ行くと、その同期入団は過敏になります。

メジャーへ挑戦した日本人選手たちの高校卒業年次を調べてみました。

 

1963年 村上雅則

1984年 吉井理人 小宮山悟

1986年 佐々木主浩 桑田真澄

1987年 野茂英雄 長谷川滋利 高津臣吾 藪恵壹 木田優夫 野村貴仁

1988年 伊良部秀輝 斎藤隆 田口壮 高橋建

1990年 新庄剛志 大塚晶則 柏田貴史

1992年 イチロー 石井一久 薮田安彦 中村紀洋

1993年 松井秀喜 井口資仁 黒田博樹 小林雅英

1994年 松井稼頭央 川上憲伸 上原浩治 高橋尚成 岡島秀樹 建山義紀 大家友和 マック鈴木

1995年 城島健司 福盛和男

1996年 福留孝介

1997年 岩村明憲

1998年 五十嵐亮太 井川慶

1999年 松坂大輔 藤川球児 和田毅 多田野和人

2000年 青木宣親 岩隈久志 川崎宗則 田中賢介

2002年 平野佳寿

2003年 西岡剛 牧田和久

2004年 村田透

2005年 ダルビッシュ有 田澤純一

2006年 山口俊

2007年 田中将大 前田健太 秋山翔吾 澤村拓一

2010年 菊池雄星 筒香嘉隆

2011年 千賀滉大 有原航平

2012年 吉田正尚

2013年 大谷翔平 鈴木誠也 藤浪晋太郎

 

どの世界でもそうだけど、同期の仲間は間違いなく意識しています。

そういう意味で、今季の肉体改造の鈴木誠也、そして高校時代に先行していた藤浪晋太郎の活躍に注目しています。

レジオネラ菌

ニッポン放送の『ビバリー昼ズ』で東MAXが、付き合っていた女性の家の風呂を使ったとき、掃除が行き届いてなくて「温泉のかけ流しみたいだ」と皮肉ったけど、全然通じなかったという話をしておりました。これ、気になる人は気になるけど、気にしない人は気にしません。お湯の交換時期は、かなり個人差があるようです。

 

福岡県筑紫野市の老舗旅館で、温泉のお湯を年に2回しか交換せず、基準値の3,700倍のレジオネラ菌が検出されたんだそうです。

これって、そこだけの問題じゃないような気がします。

そういう菌を増殖させないためには、毎日のように洗浄する必要がありそうだし、そもそも不特定多数が入る温泉ですからね。持込み可です。菌だらけ。調べれば、次々に報じられると思います。「And you? Brutus?」

なんか、飲食店の衛生検査にも似たようなところがあって、完璧を期するようだとハードルが高すぎて、価格にも反映してしまいます。

他人の握ったおむすびが食べられないような話。気にし過ぎるのもねぇ。

そのうち、温泉ではプールみたいに全身シャワーを浴びてから入るようになるのかも?

シャイロックの子供たち

高一の英語の教科書は『The Merchant of Venice』でした。

江戸時代初頭の話でシチュエーションが古い上、表現もピンと来ないので、良さが全く伝わらず、ますます英語が嫌いになったのを思い出します。担任の先生に嫌われていたってのもあるんですけどね。だから、シェイクスピアも嫌い。何が面白いんだかサッパリ分かりませんでした。シャイロックという強欲な金貸しとだけ、記憶に残っています。学費の無駄だねぇ。

だけど、演劇界では多用されています、シェイクスピア・ワールド。

一番有名なのは『ロミオとジュリエット』です。「And you,Brutus?」の『ジュリアス・シーザー』、「To be,or not to be ? That is the question 」の『ハムレット』、その他四大悲劇の『マクベス』『オセロ』『リア王』も傑作だし、そういうのに手塚治虫が創作の上で大きく影響を受けたとされています。うーん、ちゃんと勉強するならやっぱりシェイクスピアなのかも?

 

元銀行員の経歴を活かし、金融機関を舞台に描く第一人者が池井戸潤です(井戸田潤は違う人です)。

シャイロックの子供たち』が映画化されたので、先に小説を読んでから、TOHOシネマズに行って来ました。

いやいや、なかなかのリアリティです。

今はどうだか知りませんが、ひと昔前の銀行の営業は、あんな感じだったでしょう。市立船橋高校バレー部というか東海大菅生高校野球部というか? 銀行に限らず、世の中の営業組織が全てパワハラの塊でした。金融機関に多い文化系のインテリは、言葉ですら殴られたことありませんからね。心身が病んでしまった企業戦士も多かったと思います。

追い詰めると悪さに手を染めるってのもわかるし…。お金を奪るんじゃなくて、ちょっと借りるだけだと正当化するのもありそうな話です。

そして、小説と映画とは、ちょっと違う展開でした。

映画の方は芸達者を揃えたので、それぞれの見せ場を盛ったんでしょうけど、銀行員にしては大胆な人が多過ぎたと思います。バタバタ感が否めません。面白かったんですけどね。小説は、登場人物がイキイキと描かれて、章ごとに上手くまとまっていました。92点。

いやぁ、それにしてもシャイロックの子供ってタイトル、あらすじを言い切っていていいわ。さすが、半沢直樹です。

ピッチ・クロック

侍ジャパンソフトバンクを相手とした壮行試合で2連勝しました。

2試合ともテレビ観戦でしたが、感想は長いなぁです。それぞれ3時間半ですからね。これって、どうなんでしょう?

番組側からすれば、終了時間が読めないってのがスポンサーの絡みもあって、編成しづらいのがプロ野球中継減の大きな理由です。

サッカーに比べて、イニングの合間のCM時間をしっかり取れるのはプラスなんだけど、そのインターバルが2分以上もあって、ダラダラ感を助長しているのは皮肉な話です。

そういうのって、アメリカでも同じように感じているんでしょうね。

そこで、今シーズンからMLBでは「ピッチクロック」を導入することが決まりました。

そのルールはこんなです。

 

 ①投手は、ボールを受け取ってから、ランナーがいない場合は15秒、ランナーがいる場合は20秒以内に投球動作に入らなければならず、これに違反した場合、自動的に1ボールが追加される。
 ②打者は、制限時間の8秒前までに打席に入っていなければならず、これに違反した場合、自動的に1ストライクが追加される。
 ③走者がいるときに、投手が牽制やプレートを外した場合、制限時間はリセットされる。


これ、ピッチャーによっては対応できない人もいるでしょうね。今季、WBCの影響もあって、活躍する選手が大きく変わりそう。

審判もやることが増えて、大変ですよね。きっと、スコアボードに時間が掲示されるんだろうけど、時間ギリギリの場合もあるでしょうし。

打たれ出したら止まらなくなるシーンも想像できるような…。

個人的には、一試合7イニング制。そして、牽制球は3回までとするのが解決策だと思っています。どうでしょう?

単身赴任の罠

全国規模の組織では、出世の階段を上るため転勤という課題があります。

半世紀前は、左遷の意味合いが強く、地方勤務を命じられるとヤケ酒を飲んだり慰められたりという光景が見られたんですが、交通機関が発達して地方との格差が縮まったことで、逆に転勤をポジティブに捉えることも多くなりました。

給与ベースは変わらないので、家賃をはじめとして全体的に物価が安い田舎暮らしは、収入が5割り増しぐらいの実感があります。満員電車からの開放も大きい。居住空間もグーンと広がりますしね。

ただし、子供がいるいないで条件が大きく変わります。単身赴任の問題です。

今どきは、イジメの根深い問題があるため、簡単に引っ越すわけにはいきません。教育環境の違いも見逃せない。

かくして、多くの企業戦士は妻子を置いたまま着任します。

これがねぇ。糸の切れた凧みたいに羽を伸ばすってケースが5割以上。しかも、都会からやって来たオトコたちは、田舎のお店でそこそこモテるんです。地場のオッサンたちに比べてそこそこスマートだから。それは、都会生活のころと、ちょっと違う感覚です。自由になるお金がそこそこあれば、間違いなく浮気するのが普通の男性です。これが、単身赴任の真実。

全国区の金融機関は、給与水準が高いことがアダとなって、離婚率が5割強なんて話がザラです。

 

NHKのスポーツアナがストーカーを働いたのが話題となっておりますが、これも単身赴任がきっかけだと思われます。

水商売でなく、自社の女性に目が行くのも当然といえば当然で、一流企業に勤務する女性は平社員でも地元企業の部長クラスの給料だったりしますからね。だから、恋愛対象が限りなく狭まっていく。意外にモテないんです。いっぱい貰ったから幸せになるとは限りません。そこに隙ができる。なので、単身赴任のオトコにすれば、待ちが広がった麻雀みたいな話。プロもアマも受け付けます。木村拓哉なんかよりもモテるってことがあるかも。待ちが広いのと、ノーマークなのとでね。

うーん、そのうち犬やネコみたいに去勢手術が流行るかもしれません。

これが夫を送り出した妻の場合、どうなんでしょう?結構、狙い目だと思っている男性もいるかも?

素数好きの人たち

先日『さんま御殿』を見ていたら、高学歴のタレントたちがこぞって素数好きであることを開陳していました。

英語で「prime number」。素数とは、1とその数以外で割り切れない数のことで、2、3、5、7、11、13、17、19、23、29、31がそれに当たり、「兄さん、5時にセブンイレブン、父さんいないけど行く、兄さん肉持ってサーティワン」なんて語呂合わせがあるそうな。

インテリたちは、ロッカーの空き番号に素数を求めるのがあるあるらしく、みんなうなずいてました。

プライムナンバー(最も重要な数字)ですからね。数字界のエリートってことらしい。考えたことないけど。

ちなみに2023は、1、7、17、119、289、2,023が約数なので素数でなく、興奮しません。2017年の次にワクワクするのは、2027年だそうです。素数だから。素数ねぇ。

なんか、スゴい。自分は何にもわかっちゃいないなぁと思ったりします。

プロ野球選手総選挙

テレビ朝日WBCの放映権を獲得したことで、前景気を煽るため、『プロ野球選手総選挙』なるものを行いました。

一万人を対象にアンケートを行ったとしています。

順位は以下のとおりです。

1位 大谷翔平エンゼルス

2位 イチロー(元マリナーズほか)

3位 王貞治(巨人)

4位 村上宗隆(ヤクルト)

5位 長嶋茂雄(巨人)

6位 佐々木朗希(ロッテ)

7位 野茂英雄(元ドジャースほか)

8位 松井秀喜(巨人)

9位 ダルビッシュ有パドレス) 

10位 落合博満(元ロッテほか)

なるほどねぇ。ちょっと前だったら、王や長嶋がもっと上にいたと思うんだけど、時代が変わりましたねぇ。グローバルスタンダート。

日米の野球を比較する上で、一番大きな問題点は、球場の広さです。

王貞治の本拠地である後楽園球場のライトスタンドは、90メートルにも満たなかったと言われています。

だから、私たちの目に焼き付いているホームランは、二塁打っぽいライナーでした。世界記録だなんて言っていたのが恥ずかしかったです。それでも、スゴいのはスゴかったんですけどね。

長嶋茂雄もねぇ。人気者ではあったけど、多分に演出されていたように思います。日本テレビ讀賣新聞の合作。

二人とも、通算四球数が通算三振数を大きく上回っておりますが、これなども王ボール、長嶋ボールというのがあって、球界ぐるみの忖度があったような気がします。当時の多くの巨人ファンは、勝敗ばかり気にしていましたからねぇ。九連覇なんてのは、国民全体が納得する予定調和だったのであります。

そんなジャイアンツと違う次元で極めようとしていた400勝投手金田正一、優勝請負人江夏豊世界の盗塁王福本豊、神様仏様稲尾和久の4人は、ベスト10に入れて欲しかったと思いました。村上、佐々木はまだ早い。長嶋、松井は世界基準から外れているような…

そもそも織田信長坂本龍馬のどっちがスゴいかなんて、比べられるハズないんです。でも、面白かった。楽しい企画です。