創業者の大竹美喜氏は、会社を定義して「民間の健康保険会社である」と位置付けました。
生保でも損保でもない第三分野。それは、健康保険がカバーしているので、そんなに困ることがないという常識を覆したと言えましょう。
確かに普通の病気だったら、入院してもたいしたことはありません。
だけど、がんになったら大変です。いつまで続くのかが分からない闘病生活。
そこで、がん保険は入院日数を制限しない無制限保障を打ち出しました。
実際、お客様の中には3,000日を超える入院患者もいたりしましたが、そんなのは例外です。平均で60日ちょっとというのが、相場というもの。わんこ蕎麦だって、そりゃあ中には500杯食べる人もいるでしょうが、大半の人は100杯以内に収まります。
そうは言っても、お金がないから退院しますってわけにはいかない。万が一に備えるのは大事です。
営業マンの士気は上がります。国の制度の足りないところを補完する民間の健康保険ですから。
一人でも多くに一刻も早く案内しなければならない、この活動は社会貢献でもある、などと本気で考えていた社員は少なくありません。
そういう宗教っぽいところもまた、成功を支えておりました。
(つづく)