ドイツの心理学者でエビングハウスという人がいます。
人間の記憶が、どのくらい持続するかを数値化してグラフに表したのが有名です。
それは、人が何かを学んだときに、
20分後には42%忘れる
1時間後には56%忘れる
1日後には67%忘れる
6日後には75%忘れる
31日後には79%忘れる
ということなんだそうです。前提は丸暗記なので、自分が背景知識を持っていたりすると、また、違ってくるようですが、いずれにせよ時間の経過とともに、記憶力が低下していくのは、経験的にも分かっています。
最初は一気に忘れ、次第にゆっくりと忘れるようになる。そういう仕組みがなく、何でも覚えてしまうようだと、それはそれで大変なことになってしまうのも容易に想像できます。必要なことだけを保存すればいいのですから。
では、どうすれば記憶を定着させることができるのか?
それは、復習を重ねることです。それも複数回。
効率がいいのは、学習した1日後、一週間後、一ヶ月後らしいです。このやり方だと、それにかける時間も減らしていけるのだと。
うーん、こういう話は、学生のときにしっかり聞きたかったなぁ。
中学の教科に脳科学を入れるべきだと思いました。