今年の夏は、セミの声があまり聞かれませんでした。
一体、どういうことかと調べてみると、長雨が原因だったようです。
つまり、セミが鳴くのはオスの求愛行動で、雨が降っていると移動ができないため、鳴く意味がなくなってしまうとのこと。
やっとの思いで生まれてきて、そんなに時間が残されていないのに、コロナ解禁をひたすら待つみたいにじっとしているなんて、不憫ですね。
だけど、鳴かなければ、存在を消すことにもなる。
天敵の鳥からは、かなり身を守れたんじゃないかとも思います。
ところで、床屋のお兄さんに聞いた話だと、山中湖には蚊とゴキブリがいないんだそうです。
蚊がいないのは、火山灰の土壌のせい。ゴキブリがいないのは、標高1,000メートルの気圧のせいだとか。
いや、蚊は少しいましたけどね、確かにゴキブリはいません。見たことがない。
考えてみれば、森の中で小さな生き物が生き抜いていくのは、大変なことで、いろんな危険に晒されているのが分かります。
蜘蛛、蜂、カマキリ、百足、トカゲ…強者揃いです。それを狙うヘビ、野ネズミ、カエル、鳥、イタチ、ハクビシン…。落ち着いて寝れません。
逆に言うと、都会にゴキブリが多いのは、人間以外の天敵がいないから。
お悩みの方には、巣を張らずに機動力があるアシダカグモを飼うことをオススメします。
ネズミよりはいいと思うんだけど、どうでしょう?