都会のネズミと田舎のネズミ

時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。

クロウ・ブレイン

毎日2倍ずつ大きくなる睡蓮の葉っぱが、池全体を覆うまで48日かかるとすると、その半分を覆うまでに何日かかるでしょうか?


答えは47日です。
昨日まで半分しか覆っていなかった葉が、翌日には全面を覆っているのです。

これは、フランス人の生物学者ジャガールが指数関数的増加の凄まじさを表したもので、睡蓮方程式と言われています。

つまり、物事が転換点を超えるとき、同じ速度でじわじわと進むのではないということ。転換点を超えたと気づいた時には遅いのです。

環境問題を考えるときに、使われる喩えのようです。

ある種の生物が絶滅するなどして生態系が壊れると、一気にバランスが崩れてしまう。

田舎で暮らしていると、いろんな種類の虫がいて、それを狙う鳥がいたり、ウサギやタヌキがいたりします。蜜蜂や鳥がいることで、花が咲き、木が茂るわけで、それぞれに存在する意味があります。都会で虫なんて、ゴキブリぐらいしか見なかったりするけど、それじゃあ花は育たないし、鳥は飛びません。

 

なんてことをテーマにした作品が『クロウ・ブレイン』(東一眞著・宝島社文庫)です。

鳥の中でも高度な知能を持つカラスの遺伝子を組み換えて、凶器に祭り上げるマッドサイエンティストの話。メッセージがズシンと突き刺さりました。ウィルスだとか鳥インフルエンザだとかには、時節柄反応せざるを得ません。終盤が妙にアッサリしていて、ちょっと物足りない面もありますが、科学の初心者を面白ワールドに引き入れる技は確かです。80点。