言葉というのは不思議なもので、われわれ日本人は、文法のことを理詰めで説明できなくても、しっかり使いこなせたりします。
そういう能力は、持って生まれたものだとする説と後天的に学びとるものだと考える立場に分かれています。
どちらが正しいかは、ハッキリしませんが、そのことを研究しつつ、第二言語の習得に役立てようとしている学者が大勢いるのに驚かされます。
仕組みが分かれば、革命的ですからね。言葉を理解するってことは、人類の大きなテーマなのであります。
さて、私たちが普段、何気なく使い分けているのが『助詞』です。
その中でも重要な役割を果たしているのが『格助詞』で、述語と文の成分との関係を示しています。
つなぎの言葉、英語にはこれがない。語順で処理できるからです。ルールが違う。同様な国が多く、そのために、ここで時間を使うことが多くなってしまいます。
日本語教育の勉強をしていて苦しいのは、感覚的に分かっていることを説明するために、改めて体系立てて理解しなければならないことで、その点においては、外国人学習者と同じような試練が待ち構えているのです。
格助詞は「を」「に」「まで」「が」「より」「から」「で」「へ」「と」と全部で9種類。『鬼までが夜からデート』と覚えるんだそうです。
こんなこと知ってる日本人、いるのかねぇ? いるんです。疲れる。