民主主義の基本は多数決だといいます。
二つの案があったとして、どちらかに決めなければいけないとき、数が多いほうに従う。
一見、合理的に思えますが、その前提としては、多数決に参加している人が、同じレベルでないと、納得感がありません。
すごく考え抜いた人の一票と好き嫌いのイメージだけで投じる人の一票が同じ価値で扱われるのは、違うのでは?
ただ今は高齢社会なので、福祉を重視した政策を持ち出すと支持が得られやすく、将来の財源について言及するのが正論だとしても、受け入れられません。これが、多数決の実態です。お金が無限にあるのなら、バラまけばいいと。
無駄遣いをやめて、効率的なお金の使い方を考え直すなんて言うと、我慢するのはイヤだ、今のままでいいと、反発が起こります。
高齢者が考えるのは、目先の10年ですからね。
だから、ロマンを掲げて世の中を大きく変えようとするならば、多数決では無理です。民主主義では解決できない。
私は、正しい倫理観を持ったリーダーによる独裁政治が良いと、本気で思っています。
そういう意味では、橋下徹氏に期待していたんですが…。いや、トップはせめて、たくさん本を読む知恵者であって欲しい。
以前、松本人志氏は、多数決が正しいとするならば、世界は中国の思い通りになると言っていましたが、全くそのとおりです。
ボケばかりでなく、ツッコミも超一流なのであります。関係ないけど。