保険会社の広報部時代、萩本欽一さんと知り合いました。
広告代理店を通さずに、マネージャーと直に連絡を取っていたので、普通以上の関係性を持ちます。
当時、打ち合わせだと言って、浅草にある常設の劇場に行き、売れる前の若手が練習しているところを見るのが楽しみでした。
欽ちゃん自らが指導する稽古は独特で、わずか20秒足らずのシーンをダメ出しして何度も繰り返させます。
素人目には、どうでもいいような歩き方やセリフの言い回しを何度も何度も。ちょっとイジメっぽい。そして、演技にバリエーションが感じられなくなると、選手交代。役を下ろされます。
よく分からないけど、引き出しを増やさせるのが目的で、細かいところにこだわりを持たせるための修行であると理解しておりました。
うーん、練習は嘘をつかないの実践です。
最近、どんどん売れだした東京03のコントがまさにそれで、さぞかし稽古を重ねたんだろうなぁというのが分かります。
愛ってことですね。仕事に対する愛情。身体だけでなく、目も肥えております。