このブログに何度も書いておりますが、実は中学のときに、一年間だけラグビー部におりました。
それまでは、陸上部の幽霊部員で、夏の合宿だけ参加するという体たらく。怠惰な学園生活でしたが、そこそこ足が速いところに目をつけられ、人数不足で試合が組めない主将に頼まれて入部したのです。緑と黒の縞柄ジャージが陸上のヒラヒラパンツよりカッコよく、モテそうな気がしたのが本当の理由でした。
しかしながら、規律の緩い陸上部と違い、大学生のコーチにきっちり管理されたラグビー部の練習は過酷なもので、ぎゅうぎゅうに絞られたのを思い出します。
走り続けるのは、それほど苦にはならなかったものの、筋力アップ系のトレーニングがなかなかでした。
当時、身長167㎝体重53㎏。この体格で最初に与えられたポジションがプロップと言って、スクラムの最前列です。何故そうなるかというと、他のみんなは、もっとスリムだったから。おぼっちゃま学校にアンコ型の生徒はいません。中途入部の私に選択権はなく、とっかかりはフォワードの基礎訓練から。壁に両手を突いて、低い体勢を保ちながら押し上げるなんて地味なことを連日やっておりました。
それでも理屈がしっかりしていれば、何とかなるもので、スクラムの対面となる65〜70㎏クラスを相手に互角に組めるようになりました。練習の成果です。
その後、タックルを怖がらないことを評価され、フルバックにコンバートされます。
当時は、試合中に怪我しても選手交代できないルールだったこともあり、また人数が少ないこともあって、複数ポジションを試されていました。
気絶しても、頭から水を浴びせると選手が蘇り、それを指して「魔法のやかん」なんて言ってましたから、スゴい時代です。
それも、体重53㎏なんて男がスクラムを組んでいたからこそ。100㎏なんて単位は、ありませんでした。
これに臨む神奈川県代表の桐蔭学園フォワードの平均体重が、何と100㎏超え。3番の選手は130㎏だというから笑うしかありません。これは、大学生に混ざってもトップレベルです。
加えて、2番、5番、8番、10番、15番とタレント揃い。ソーシャルディスタンスとばかり、深いアタックラインから繰り出す変幻自在の攻撃は、破壊力満点で、高校史上最強と言ってもいいかも。
対する京都成章高校にも、身長193㎝113㎏の怪物選手がおりますが、一人だけではねぇ。
前半はしつこいタックルで何とかするかもしれないけど、後半にガツンとやられてしまうような気がします。
それにしてもの100キロ超え。何食ってるんだろう??