お正月のテレビといえば、昔は『新春かくし芸大会』が定番でありました。
番組を象徴する堺正章氏は、そこに入れ込みすぎるあまり、離婚したと言われるほどの熱の入れようで、一時は視聴率が50%に迫る勢いでした。
少し前までは、歌手や役者が本業以外で出演する機会が少なく、実は芸達者であるってことがなかなか分からなかったのですが、今はバラエティー番組だらけですからね。タレントの意外な一面を披露する場がたくさんできてしまいました。その結果、番組の商品価値がなくなってしまったようです。
代わって登場したのが『芸能人格付けチェック』です。
出演する芸能人が、高級品と安物とを見分ける二択もしくは三択の問題で、普通に考えたら間違うハズがないんだけれど、その出題が巧妙にできていて、仕掛けられた罠にまんまと嵌められてしまうかも、って番組です。
参加する芸能人のステータスが高いほど面白いし、それも蘊蓄(うんちく)を語る人のほうが良い。
梅宮辰夫、和田アキ子、中尾彬、梅沢富美男、石田純一…こういう人たちが、支えていました。
安物といっても、それが5,000円のワインだったり、100万円のヴァイオリンですからね。決して安くはない。
最高級のズワイガニと冷凍ものとカニカマを当てろと言われても、それが加工されて、しかも味付けが一緒なのをスプーン一杯なので、わかりようがありません。春雨だって、中華街の高級店でフカヒレだって出されたら、嬉しそうに食べるのがマナーなのであります。
だけど、偽ブランドのバッグを自慢している様子って、なかなか見られるものではないからこそ面白い。
そんな中、連勝を続けているのがGACKT様。とにかく、ジャンルを問わず、間違えません。
私は、少し疑っています。これは、演出ではないかと。プロデューサーとしては、『クイズダービー』ではらたいらが間違えないみたいな伝説を作りたくなりますから。ハッキリ言わないまでも、プライドを傷つけない程度のヒントをほのめかしているような気がします。
当初、番組には謎の姉妹(阿佐ヶ谷ではない)が出演し、全問正解を続けていましたが、あるときからバッタリ出なくなりました。
何故でしょう?
キャラが被る所為だとしたら…妄想が続くのであります。