最近の正月番組の定番としては、テレビ朝日系列の『芸能人格付けチェック』が上げられます。
芸能人や有名スポーツ選手たちが、高級品とそうでないものを見分ける問題に挑戦し、正解数に応じてランクを決めていくというもの。
ワインであったり、楽器の音色であったり、一流映画監督による演出であったりと、目利きが問われるジャンルはさまざまで、いわゆる本物を見極めるチカラが試されています。
現実には、5,000円のワインと100万円のワイン、どちらも美味しいわけで、ざっくりした印象のみに頼るようでは、本質を見抜くことはできないのであります。
実際、高橋英樹や梅宮辰夫・泉ピン子・萬田久子らの大御所と呼ばれる人たちが、化けの皮をはがされるような外しまくりを味わされており、そういうのを見るにつけ、こういう人たちは、値段が高ければ、その内容が伴っていなくても、うれしいのかもしれないなどと思ったりしています。
そんな中で、GACKT(職業がよく分からない)のみが、無敵の30連勝。絶対王者ぶりを示しています。
クイズダービーのはらたいらみたいな存在であることに、演出側が意識しているとも考えられるけど…!?
一体、何が違うんだろうと注意深く見ていて、気がついたことがあります。
それは、彼が長所に気づく能力に秀でていること。
凡人は、ものごとのマイナス面に目を遣ります。
だけど、そのもののダメなところは、誰もが気づきやすいところなんです。
一方で、長所ってのは、他人から聞かされていないと、見逃しがちになる。
そこにいるみんなが指摘していないことを感じ取る能力は、まさに本物を見極めるチカラなのであります。
そういうのって、いつも同質の群れの中にいると、磨かれないんだなぁ。