都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

黄昏の衝撃

ある日のこと、妻が帰宅すると、ソファーに座っている夫が女子高生のコスプレをしていた。

唖然とする妻に向けて、夫はこう言い放つ。

「君が驚くのも無理はない。僕には女装の趣味がある。だけど、それは女装することが好きなだけで同性愛ではない。その証拠に君と結婚しているのだから。隠していたのではない。黙っていたのだ。なぜ黙っていたかと言うと、君が驚くと思ったから。それは、君への配慮だ。夫として、君を愛しているから。で、君は僕のこの格好を見て、変態だと言ったよね。今回の争点はここなんだよ、変態。君が僕に嫌悪感を持っている原因、離婚を考えている理由、変態。果たしてそうなんだろうか?」

「人間には二つの性別がある。男性の恋愛対象は女性、女性の恋愛対象は男性。女性には、柔らかい、すべすべしている、清潔感がある、いい匂いがする…いろいろある。だから、僕は女性が好きだ。そして、女性である君と結婚した。それに引き換え、男性はどうだろう?ごつごつしてるし、毛むくじゃら、不潔だし、いいとこなし。そんな男性とだよ、恋愛し、抱き合い、キスをする…不思議でならないんだよ。それでも女性が男性に惹かれるのは、頼りがいがあるとか、包容力があるとか、優しいとか、内面的なことばかりなんだよ。だけど、単純に触れ合う物体として考えた場合、女性の方が優秀であり、それは女性自身も認めていることなんだ。女性同士、手を繋ぐし腕を組んで歩く。だけど、男性同士でそういうのはあり得ない」

「にも関わらず、女性はゴツゴツした毛むくじゃらの男性と付き合おうとする。それは何故か?女性が押し並べて変態であるからだ。それはもう、僕の女装なんか比べ物にならないほどのド変態だ。それに比べれば、僕のこの姿なんて、可愛いものだ。もはや女装でもない。むしろ、女装しているのは、君の方だ。何故なら、君はド変態だから」

 

これは、バカリズムの『黄昏の衝撃』という一人語りのネタで、YouTubeで見ることができます。

他にも『六本木の女王』とか『松沼章三の生涯』とか『悪魔の契約』とか、傑作がいくらでもあります。

同じコント師として、東京03よりも打率が低いものの、本塁打率は高いように思います。

是非、ネット検索してみてください。ハマりますよ。