言語学に有標・無標という概念があります。
ざっくり言うと、有標が珍しい方、無標がよくある方です。
例えば、大きさって言うけど、小ささって言わない。長さって言うけど、短さって言わない。それぞれ前者が無標、後者が有標です。
珍しいから、標識が立つってイメージらしい。
お寿司屋さんで、「サビ抜き」って言うと無標、「サビ入りで」って言うと有標。ほとんどいないでしょう?そんな頼み方する人。だから有標。
思えば、お笑いの人たちは、有標探しをしています。無標じゃ笑いは取れない。サビ入りは、膨らませ方によって、不思議な人を演じることができます。サンドイッチマンやバイきんぐは、このパターンでネタを作っていると推察します。言葉のチョイス、面白いですよね。
ちょっと前に書いた比喩がたとえツッコミに繋がることと言い、芸人の世界は、実は国語をしっかり勉強した人が、高みに昇っているのではないでしょうか? 高学歴芸人が増えているのも分かる気がします。
これもパターンを掴んだら、人工知能の独壇場なんだろうなぁ。
それはそれで面白いと思うけど、どうでしょう?