都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

小説家になって億を稼ごう

私の趣味は作文なので、その発表の場としてブログを開設しているのですが、将来的に自分で小説が書ければいいなという夢も、ほんのちょっとだけ持っています。

ただ、家族を持たない人間は、視野が狭く経験も乏しくなるため、表現範囲が限られてしまう傾向にあり、限界を感じたりもするのです。

作家によっては、例えば湊かなえさんや柚月裕子さんは、カルチャースクールみたいなところで勉強したそうですが、今さらそんな気にもなれず、ひたすら読み漁るばかりで、試合ばかりして練習をしない、そんなスポーツ選手の出来損ないをやってる毎日です。

 

そんな折、『小説家になって億を稼ごう』(松岡圭祐著・新潮新書)という詐欺師みたいな本を見つけました。

松岡氏(53歳)は、最近『高校事変』というシリーズものをヒットさせ、注目されている作家です。

あまり好みでない文体ですが、学園を背景にスーパーヒーローが活躍するみたいな設定を確立させ、それなりに成功を収めているようです。

Z世代をも惹きつけるような若々しさが溢れている。その分、ひと回り違う爺さん達は置いておかれる、そんな感じですかね。

本の中では、小説家として食べていくのではなく、儲けて富を得る方法だと言い切っているのが、ちょっと感じ悪い。

で、その内容とは…

 

  ・40人中39人は顧客対象ではない。対象とすべきは、300万人程度でそれが限度と知れ(万人受けを考えるな)。

  ・まずは登場人物を創作。キャラクターは現存する俳優から選べ。それぞれのプロフィールも事前に設定しておくこと。

  ・数的には、メインが7名、サブが5名ぐらいが良い。

  ・次に、登場人物が動き回る舞台を決める。その風景写真を集めておくのが望ましい。

  ・その上で、視覚的に思い浮かべた実体験風の空想物語を脳内で進行させていく。

  ・結末を早めに決めて、そこから逆算して辻褄を合わせていく逆打ちプロットが有効だ。

  ・その上で推敲を繰り返す。

 

ざっと、こんな感じ。なるほど、システムなので、このやり方で量産が可能なような気もします。

この中で、キャラクターを俳優に当てはめて考えるというのは、実際に東野圭吾氏や誉田哲也氏のやり口で、そこは大いに参考になりました。

億もいらないけど、やってみようかな?