都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

あなたが誰かを殺した

作家というのも大変な仕事で、年に2冊の書き下ろしをするとして、一日に400字詰め原稿用紙3枚のペースで書き進めなければなりません。

それでも100冊を刊行するためには50年かかる。20歳でデビューしたとして、70歳になってしまいます。

最近では今野敏とか宮部みゆきが多作です。私の本棚にはズラリと並んでいます。

だけど、ナンバーワンは東野圭吾ゴーストライターがいるんじゃないかと、ちょっぴり疑っているほどにスゴいです。

彼の二枚看板は、福山雅治が演じるガリレオシリーズと阿部寛演じる加賀恭一郎シリーズ。どっちもキャラが際立っていて面白いんだけど、私の好みは加賀恭一郎です。物理学者よりは現場の刑事ってことです。

 

『あなたが誰かを殺した』(講談社)は最新作、加賀刑事の9作目です。

別荘地で起きた無差別連続殺人事件で犯人が自首しているんだけど、その供述が取れないことで、休暇中の加賀刑事が真相解明に乗り出すという話。警察組織は縄張り意識が強いので、私立探偵みたいなのだったらともかくも、そんな介入は無理だろうと、ちょっと鼻白みながら読んでました。話の展開を金田一耕助っぽく感じたのは私だけでしょうか?警察小説の大家、横山秀夫とか誉田哲也は許してくれないと思いますが…。

うーん、ちょっと期待外れでありました。次作に期待しましょう。

 

【テーマ】タイトル・時代性・学習性 14点

【文章技巧】読みやすさ・バランス 17点

【人物描写】キャラクター・心理描写・思い入れ 17点

【構成】つかみ・意外性・スピード感 16点

【読後感】共感性・爽快感・リアリティ・オススメ度 16点

【合計】80点