このブログで、最近何度も書いているのが小池栄子です。
先日『踊る!さんま御殿!!』で、目を閉じる演技が苦手だということを実演していました。
意識をそこに向けると震え出して痙攣したみたいになるってことなんだけど、死んでるシーンでピクピクするもんだから、ドラマの監督に「生き返ってんじゃねーよ!」と怒鳴られたと笑わせます。いわゆるオチのあるエピソードトーク。変顔を辞さない自虐ネタは、タブーなしの表れで、周囲を喜ばせるサービス精神満載ってとこに、地頭の良さを感じさせます。
彼女の目の大きさは、最大の武器であり、それ一本で喜怒哀楽を表現してしまう。天性の女優だと思っています。
その小池栄子主演のドラマが『コタツがない家』でありまして、やたらとセリフが多い会話劇であるため、倍速で視聴するムキには不評かもしれないけど、『大豆田とわ子と三人の元夫』を彷彿させるようなキレの良い脚本は圧巻です。今どきのフツーは普通じゃない。
小林薫や吉岡秀隆との絡みが自然に見えるのは、それぞれがスッピン状態だからで、ホント、楽しそう。剥き出しになるのを厭わないのが演技力です。二枚目に徹してしまうとできないんだなぁ。
ちなみに密閉性が高い現代建築は、和室がないのでコタツもない。だから、ダイニングテーブルが一家団欒の象徴だってこと、逆説的にタイトルに込めたんだと睨んでいます。これぞ、令和のホームドラマ。実に面白いのであります。