この2ヶ月、週末はずっとラグビー漬けでした。
試合の多くは、現地時間の夜9時キックオフで、国が違うと常識も違うもんだと驚いています。沖縄っぽい。
そんな中、決勝はニュージランドと南アフリカ、オールブラックスとスプリングボックスの闘いとなりました。
黒装束のニックネームは分かるけど、スプリング=泉?、ボックス=箱??、そんなわけあるかと調べたら、動物の名前でした。
スプリングボックは、標高2,000メートル以下にあるサバンナ、砂漠などに生息しており、100頭前後の大規模な群れを形成し生活しているそうです。驚いたり興奮したりすると、腰の毛を逆立てながら跳躍するのですが、この跳躍が自身の運動能力を捕食者に知らせて捕まえようとしても捕まらないことを示すためと言われています。群れをなして跳ね回るってとこがラグビーっぽい。
実際に、グラウンドで走り回り、二重三重のディフェンス網を築いた南アフリカが4年前の日本大会に続き連覇を果たしました。
12対11というロースコアも珍しいんだけど、南アフリカは決勝トーナメントを29対28(フランス)16対15(イングランド)と三試合連続で一点差で勝ち上がるという神がかったゲームを繰り広げています。野球と違って一点差というのは本当に珍しい。たまたまってことではなく、チーム全体として冷静な試合運びだったことを伺わせます。
それぞれのゲームの中では、日本のキャノンイーグルスで活躍するスクラムハーフのデクラーク選手とサントリーサンゴリアス所属のウイング・コルビ選手が縦横無尽に動いていたのが印象的でした。
さて、この秋以降、決勝を争った両国のの看板選手が相次ぎ来日し、国内リーグワンのクラブへ参入します。
コベルコ神戸 アーディー・サヴェア(2023年間最優秀選手)/ブロディ・レタリック(2014年間最優秀選手)
東芝ブレイブルーパス シャノン・フリゼル/リッチー・モウンガ
トヨタヴェルブリッツ アーロン・スミス/ボーデン・バレット(2017年間最優秀選手)/ピーターステフ・デュトイ
パナソニックワイルドナイツ ダミアン・デアレンデ
横浜キャノンイーグルス ファフ・デクラーク/ジェシー・クリエル
静岡ブルーレヴズ クワッガ・スミス
サントリーサンゴリアス チェスリン・コルビ
この他の国からもトップクラスのスター選手がやって来るリーグワンに注目です。日本人のプレーヤーにも大いに刺激になることでしょう。