ラグビー通で知られるスリムクラブの真栄田賢氏が「具志堅用高が数学オリンピックで優勝したようなもの」と言ったように、関係者を含め、ほぼ全員が勝てないと考えていた南アフリカに終了間際、逆転勝利いたしました。
もちろん、ロンドンで開催されているW杯の話です。
この試合、点の取り合いで、両者伯仲した試合展開の中、残り90秒で32対29の3点差となり、敵陣ゴール前で相手チームが反則を犯して日本チームにペナルティキックが与えられました。
ジャパンには、この日5本のコンバートに成功している五郎丸選手がいます。
エディHC(監督)の指示は、当然のようにキックで3点を狙えとの指示。
ところが、キャプテンのリーチ主将が、逆転を狙うスクラムを選択したのです。
これ、スゴいですねぇ。
誰も信じていなかった勝利。だから、善戦健闘しているだけで価値があり、引き分けなら充分だとするベンチの指示に対し、選手たちが逆らったのです。ここまで来たのだから、絶対に勝つと。
思えば過去のW杯では、初戦に優勝候補と当たるため、ベストメンバーの出場を避け(過密日程の疲労対策)、二戦目以降に備えるなんてこともありました。予選リーグでの一勝を目指した当時とは隔世の感があります。
このチームの得点源は、フルバックの五郎丸歩。
接戦となった場合、ペナルティゴールによる3点が重要になるわけで、彼の正確なキックがゲームプランを支える大きな武器となりました。
フォワード選手に負けないほどの185センチ99キロの体躯が、ロングキックを生み出す秘密です。蹴り上げるパワーと遠心力ってことです。
その師匠は、所属するヤマハ発動機の監督である清宮克幸氏。怪物・清宮幸太郎の親父です。
彼が、エディHCの後釜に立候補しているらしい。
いやぁ、4年後のW杯日本開催といい、空前のブームが起こりそうですね。
ブックメーカーのオッズでは、日本の優勝が1001倍(南アフリカは5倍)。
まさか、そんなことは…ねぇ??
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いよいよ今週末からラグビーのW杯が始まります。
それに合わせて、NHKプラスで過去のジャイアント・キリングである2015年の南アフリカ戦、2019年のスコットランド戦が観られるようになっています。結果がわかっていても、ドキドキときめいてしまいました。
改めて思うのは、当時のバックス陣の刺さるようなタックルが強烈だったこと。今年のチームは、両ウイングのディフェンスが弱いので、フルバックの松島幸太朗が攻撃に参加したときのカウンターアタックへの備えが心配です。
カギは二戦目のイングランド戦。どうなるでしょうか?