都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

不機嫌な過日

林真理子が日大の理事長になりました。

バリバリの現役作家で、今さらそんな役職に就くことに何の意味があるのか分かりませんが、一連のスキャンダルに母校愛から義憤を感じてのことらしい。おっちょこちょいですからね。後先考えずに決めちゃったようです。

彼女がデビューして間も無くのころは、『ルンルンを買っておうちに帰ろう』などエッセイを前面に打ち出しており、その斜に構えた毒のある文体が新しく、ビートたけし全盛期に重なっていたので、一気に注目を浴びていました。マツコデラックスの走りですね。

マツコと違っていたのは、容姿いじりに対して、過激に反応していたこと。人に厳しく自分に甘い感じは、ちょっと前の豊田真由子にも通じるものがあり、若くして成功した人にありがちです。公私混同で尊大かつ臆病は、中小企業の二代目経営者に多いタイプ。

直木賞選考委員としては、横山秀夫の大ヒット作『半落ち』をめぐる受刑者が骨髄ドナー提供者になれるか論争で矢面に立ちました。

林女史の批判は勇み足であったとされたものの、横山秀夫は拗ねてしまい、文壇に距離を置くようになったのも記憶に新しいところです。

どうなんでしょうね。縦割り組織に属したことがない人が、いきなりトップに立って判断を押し付けていくようだと、白けますよ。

極端な体育会系組織からの脱却は、ショック療法であるものの、部下のことを家来だと考える理事長ってとこは、同じ構図なのであります。