都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

フィールドマネージャー

「野球の監督をメジャーリーグではフィールドマネージャーと呼ぶ。参考までに言えば、指揮官をマネージャーと呼ぶスポーツは、ベースボールのみである。アメリカンフットボールもバスケットボールもサッカーも、全て監督は名刺にヘッドコーチと刷り込んでいる。なぜ、ベースボールのみがフィールドマネージャーなのか。それは、他のスポーツに比して、戦略・戦術よりもむしろ選手起用、すなわち人物マネジメントの巧拙に勝敗の大部分が委ねられているからだと思われる」

 

これは、二宮清純の『スポーツを視る技術』(講談社新書)の野球の項に書かれている前文です。

試合に出るわけでもないのに選手と同じユニフォームを着用しているのも野球だけかもしれません。

人物マネジメントねぇ。

ヤクルトの高津監督といい、オリックスの中嶋監督といい、確かにその能力が高かったと思います。チーム一丸の雰囲気作りが実に上手い。

有能なマネージャーは、コーチへの権限委譲をさりげなく行います。監督がまず、やるべきことはそこですよ、原さん、新庄さん。

さて、ペナントレース終了と共に、各球団の監督人事が行われようとしています。

Bクラスに沈んで一つだけいいのは、いち早く組閣に着手できるってとこです。

カープの後任監督としては、新井貴浩の名前が上がっています。気持ちが前に出るのでファンからの支持があり、45歳と若いので選手との風通しも良さそうです。

問題は、コーチ監督の経験がないこと。そこで、オリックスの水本ヘッドコーチに声がけするのではと囁かれています。広島在籍時代は二軍監督及びコーチでの経験が長く、今いるほとんどの選手と絡んでいました。高津・中嶋・三浦・辻・藤本・矢野と、二軍監督経験者にスポットが当たるのは今の時代の流れです。若い選手に対する理解力が問われているってことなんでしょうね。それが人物マネジメントに繋がるんだと。高信二二軍監督の昇格では、チームを変えられないと思うんだけど、どうでしょう?