NHKプラスが使えるようになって、NHKのいろんな番組を覗けるようになり、その水準の高さに驚いています。
スポンサーの制約がないことと番組制作予算に余裕があること、そして局内に人材が豊富で意欲的な作品が多いのが、面白さに繋がっているように思います。タレント頼みに偏らず、企画で勝負しているってこと。見れば分かります。見て欲しい。
火曜の夜、オードリーが進行役を務める『100カメ』が秀逸でした。
この番組は、100台のカメラで全部撮る、のぞき見ドキュメンタリーというコンセプトで作られているのですが、昨夜は早稲田大学のお笑いサークル「お笑い工房LUDO」にスポットを当てていました。
少し前までは、芸能プロダクションが運営する学校に入学するのがプロへの登竜門となっていましたが、今どきは大学のサークルもその役割を担っていて、そこから第一線の芸人としてデビューするケースも珍しくありません。「LUDO」は他大学からの入部も認めており、300人の大所帯で運営されるちょっとした会社組織なのです。
意外なほどに多くの女性がいて、全体の雰囲気を明るくしていました。
面白いなぁと思ったのは、入部目的が混在しているところです。つまり、プロ志望がいれば、趣味程度に考えている者もいる。野球部なんかと同じではあるけれど、その散らばり方はもっと幅広いんです。だから、ギスギスはしていません。大学生なので、上級生や同僚からの評論やアドバイスも的確で、時に足の引っ張り合いとなる養成所なんかよりもいい感じです。ゼロヒャクとならないのが、今風なんですね。女性が多いってとこもポイント高いかも。
定期的に開催されるライブイベントで腕を磨くわけですが、他の人の成長を観察するってのが勉強になるようで、意外と下手な演技を見る方が自分にとってプラスになるのかもしれません。天性のような才能をマネるのは難しいけど、欠点を削り取っていくのは難しくはない。そこが、大学サークルの良さだと言えるでしょう。
むしろ、進行役のオードリーに刺さっていたのが印象的でした。
いやぁ、何でも覗いてみるもんですね。超面白かった。