4年前に読んでいて、当ブログでもその年で一番面白かったと書いていたんだけど、内容を全く覚えておらず、このたびの映画化をほとんど初見のように観てきたのが東野圭吾原作の『沈黙のパレード』です。
福山雅治演じる湯川教授のガリレオシリーズで、柴咲コウや北村一輝らの俳優陣がキラキラ輝いていて、大画面に負けないように映り込ませるんだなぁと、妙なところで感心してしまいました。
映画は初っ端からスゴいスピード感で事件が展開していきます。役者と役柄に予備知識がないと、ついていけないようなテンポなので、そのあたりは2時間ちょっとに収めねばならない性質上、仕方がないのかなと思ったりもします。旅行して帰る時のトランクみたいに詰め込んでパンパンな感じ。このちょっとモヤモヤした状態が、気持ち良さに繋がるんでしょうか。評価が分かれるところだとは思います。
それにしても、被害者役で登場していた川床明日香の美声は、なかなかのものでした。平原綾香のジュピターを歌っていたんだけど、これも映画に華を添えていて、作り込みの巧みさを堪能した次第です。
いやぁ、面白かった。その割にガラガラな映画館は、贅沢な娯楽であると改めて思いました。