都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

星間商事株式会社社史編纂室

読んだことはありませんが、女性漫画・小説のジャンルに「BL(ボーイズラブ)」というのがあるんだそうです。

男性同士の恋愛を描いたもので、それを好むのが女性だというのが不思議ですが、男性の間で揺れ動く感情を客観的に見られるのがいいらしい。そんなもんですかねぇ。

前にバカリズムのコントで「黄昏の衝撃」というのがあって、女装趣味の夫が、男性の恋愛対象が柔らかで清潔感のある女性であるのは普通のことで、ゴツゴツした不潔な男性と平気で付き合える女性はむしろ変態であると喝破していたのを思い出します。

いやぁ、そうですよ。『水曜日のダウンタウン』で安田サーカスのクロちゃんを本気で好きだという女性が取り上げられていましたが、日本じゅうを探せば、結構な割合でいるのかもしれません。変わった趣味趣向の持ち主。

BLを支持する人は、クロちゃんどころじゃなくて、100万人単位でいるらしい。そのジャンルに君臨する第一人者が三浦しをんです。

 

Amazonで書籍購入を繰り返していると、こういうのはどうですか?っていう販促メールが送られてきて、星四つ以上だと、罠に引っかかるのが私です。『星間商事株式会社社史編纂室』(三浦しをん著・ちくま文庫)は、そんな中にあって、昔、社史制作に携わっていたことがある私は、簡単にクリックしました。

グッ。予想と違う。

なんでしょうね、この文体は。やはり、ライトノベルというんでしょうか? 星四つの意味がわかりません。クロちゃん好きな女性の方が、まだ理解できるかも。

いやぁ、ビックリしました。作品の中には、登場人物の素人が書いたとされるショートストーリーが嵌め込まれていて、これがまた見苦しい。きつかったです。ファンの人には申し訳ないけど、25点。いいところがほとんど見つけられませんでした。