一塁にランナーがいると、それを意識するあまり、打者への集中力を欠く投手がいます。
走者がいないときに比べ、被打率が一割以上上がってしまう投手のワースト10(2022年)は以下のとおりです。
1位 栗林良吏(広島).082 → .304
2位 マクガフ(ヤクルト).162 → .333
3位 吉田輝星(日本ハム).197 → .341
4位 ロメロ(ロッテ).219 → .348
6位 シューメーカー(巨人).237 → .358
7位 佐々木朗希(ロッテ).156 → .276
8位 髙橋奎二(ヤクルト).183 → .293
9位 アンダーソン(広島).202 → .311
10位 田嶋大樹(オリックス).237 → .342
ゆったりしたフォームから速球を投げ込む投手が並んでいます。
やはり、外国人投手はクイックが苦手なんでしょう。このうち3人は、いなくなりました。
次に、一塁にランナーがいるときの被打率ベスト10(30打数以上)をみてみましょう。
1位 モイネロ(ソフトバンク)36打数2安打 被打率.056
2位 矢崎拓也(広島)30打数3安打 被打率.100
3位 入江大生(DeNA)51打数7安打 被打率.137
4位 東條大樹(ロッテ)45打数7安打 被打率.156
6位 松本航(西武)79打数15安打 被打率.190
7位 伊藤将司(阪神)89打数17安打 被打率.1910
9位 小島和哉(ロッテ)115打数22安打 被打率.1913
10位 加藤貴之(日本ハム)98打数19安打 被打率.194
ランナーが一塁にいても平気な投手たちです。左投手が多くランクインしています。
そして、10人全員が、無走者のときよりも成績が上がっているのが面白い。普通は悪くなるんですけどね。
ちなみに基準打数に足りませんでしたが、広島の左腕ターリー投手は22打数1安打で被打率.045 と無双でした。無走者のときは、86打数19安打の被打率.221 ですから、全部セットポジションで投げた方がいいのかもしれません。
(つづく)