都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

盗塁論③

昨季の広島カープのシーズン盗塁数は26で、2004年に巨人がマークした25に次いで、二番目に少ない自慢できない記録でした。

2004年の巨人打線は(ニ)仁志(左)清水(中)ローズ(右)高橋(一)ペタジーニ(三)小久保(捕)阿部(遊)二岡と並ぶ史上最強打線と呼ばれ、あの清原和博が控えに回る総本塁打数259の豪華版だったので、比較にはなりませんが…2022年のカープ本塁打数は91ですからね。

なぜ、少なかったかと言えば、成功率47、3%という近年稀に見る低い数字にありました。失敗が続くので、どんどん臆病になる悪循環。

そして、監督が一塁コーチを軽んじていたところにあったのではないかと思っています。

一塁コーチの役割は、相手守備陣形の確認と打者走者へのアドバイス、ボールの所持者の確認、それに牽制の有無を判断することです。特に、相手バッテリーのクセを見抜くのが重要で、盗塁という行為がランナーとの共同作業であることが問われています。

だから、盗塁が少ないというのは、一塁コーチの職務怠慢だと言えなくもないのです。

今季から、カープの一塁コーチに足のスペシャリストである赤松真人が着任しました。現役通算403安打にも関わらず136盗塁をマークしたのは伊達じゃなく、成功率79%というのも立派な数字です。

ちなみに前年の一塁コーチは、現役通算386安打で7盗塁の小窪哲也。その違いがハッキリ表れるシーズンを迎えております。

(つづく)