昨日の広島巨人戦は、NHKの全国放送でたっぷり観ることが出来ました。
真っ赤に染まったスタジアムで、快晴の中行われるデーゲームは素晴らしいと改めて思います。
ドーム球場は、ビニールハウスのような感じ。野球はやっぱり外で行うものです。野っ原の球なので。
試合は、二人の外国人投手の投げ合いで、息詰まる投手戦となりましたが、ストレートの威力に優るアンダーソン投手に軍配が上がりました。
ゲームで気になったのは、球審のジャッジです。どうでしょう、ストライクゾーンが広めに取られていて、結果としてカープ有利に働いていました。救援の島内・栗林は、コントロールに苦しんでいましたからね。
審判の個性、投手との相性によって、ゲーム展開が大きく変わることを改めて知りました。佐々木君、そういうものなんだよ。
だから、アンダーソン投手が次からも同じように活躍するとは限りません。高めのストレートを取ってくれない審判もいるからです。
さて、両チームの打線の違いは、火力です。
試合 打率 内野安打 本塁打 三振 四球
巨人 35 .246 22 39 238 110
広島 33 .254 38 10 218 92
本塁打数が両リーグ通じてナンバーワンの巨人打線は、一発のある打者が揃っています。
ホームグラウンドの東京ドームが、ホームランの出やすい球場だということもありますが、それが原監督の好みだというのもありそうです。
広島と巨人のカウント別の成績を比べると、こんな感じ。
0ストライク後 1ストライク後 2ストライク後
巨人 254打数85安打21本塁打 300打数100安打13本塁打 599打数99安打5本塁打
広島 196打数62安打4本塁打 301打数90安打6本塁打 610打数129安打0本塁打
広島の打者は、2ストライクと追い込まれてからの一発はありません。おそらくは、打ち方を変えていると推察します。三振数からも窺える。巨人の打者は、追い込まれても強く振る。カープの打者は、何とか当てに行く。内野安打数の違いは、走り打ちの違いでもあるのです。
ちなみにパ・リーグの本塁打数一位は31本の日本ハムです。本拠地の札幌ドームは、もともとホームランの出にくい球場とされており、昨季の78本は、リーグ最少だったものの、監督が変わると選手の意識も変わる。おそらく、力強く振れの指示が出ているんでしょう。その代わり、三振276もダントツのリーグ最多。ビッグボスは、多くの選手を起用しながら適性を見ているところ。優勝を目指さない今年は、これでいいのです。
だけど、巨人の場合は事情が違う。こんな野球を続けていると、点を取るのが下手になります。加えて、今年は守備に綻びが出ている。レフトを守るウォーカーは、過去10年見た中で最悪のヘタクソです。昔と違い、全体に球場が広くなっているので、外野守備の重要度は増しているのに逆行しています。内野も三塁以外が日替わりなので、連携がうまくいきません。投手に不信感が芽生えると、勝手に故障する選手が増える。
去年の終盤に様子が似てきました。山口・井納・中田・梶谷は、どうしているのでしょう?