NHKの教育テレビをEテレと言い出したのは、2011年のことでした。
それ以前は、小中高生を対象とした授業みたいな番組が主体で、外国語のようなあらゆる世代に向けたものは、再放送だらけ。視聴率を全く気にしないプログラム編成で、前年踏襲みたいな繰り返しもあったように思います。
現場の空気も押して知るべしです。教育テレビスタッフへの配属は、二軍みたいなもので、テンションが上がりません。前年踏襲ですから。
しかしながら、教育現場で授業に取り入れるような動きはほとんどなく、ビデオが登場しても、変わりはありませんでした。
商売敵になっちゃったんですね。これ見とけで終わらせるわけにはいかない。
少子化の問題もあったでしょう。お菓子のCMが少なくなるようなもので、このままじゃいけないという空気が出てきました。
その後、生徒役などでタレントを起用し始め、演出の存在が目立ち始めます。
11時から13時のお昼の時間帯は、在宅の中高年を意識するようになりました。向学心の強い人って、年齢が高い方が多いのかもしれません。
たとえば、こんな番組があります。
『大西泰斗の英会話☆定番レシピ』
英会話の典型的パターンをわかりやすく解説する。生徒役はキャイーンの天野ひろゆきとMEGUMI。ウド鈴木じゃないのがポイント。
『10min.ボックス テイクテック』
世の中にある技術がどのように活用されているかを学ぶ。ナビゲーターは蛭子能収で、とぼけた感じが面白い。
『すくすく子育て』
幼児教育にヒントを与える番組。進行はピコ太郎こと古坂大魔王。
『あしたも晴れ!人生レシピ』
ズバリ、老人向けの健康相談。司会は女優の賀来千香子で、ハリセンボンの箕輪はるかが手伝ったりします。
『漢字ふむふむ』
日常で使われている熟語を考察する。進行はハリセンボンの近藤春菜。
『おむすびニッポン』
どれも結構手が込んでいて、しっかり作られているので、思わず見入ってしまいます。好感度を意識したタレントの起用もちょうど良い。
一日中、Eテレを見続けると賢くなっちゃうかも。
それに比べて、学校はつまんなかったなぁと思ったりしています。