日本語教師の資格を保つ私は、日本で活躍している外国人タレントに格別興味を抱いております。
古くは、イーデス・ハンソン。関西弁を流暢に話すアメリカ人女性タレントで、バラエティ番組で活躍していました。
その後、ケント・デリカット、ジュディ・オング、セイン・カミュ、オスマン・サンコンなど、いろいろいましたが、一番の出世頭はデーブ・スペクターでしょう。本業がよくわからないまま、硬軟両面の顔を使い分け、ボケのようなツッコミのような関西っぽくもある不思議な笑いを提供しています。
そして、お笑い業界ではパックンマックンの外国人担当・パックンに注目していました。
このお方、名門ハーバード大学卒業だといいますから、甘く見てはいけません。見てないけど。
日本での生活は30年。もはや、ネイティブスピーカーであり、ペラペラだからこそ、いろんな視点から物事を捉えることができるのです。
先日出演していたももクロのバラエティで「日本のお笑い文化を代表する漫才には、ボケとツッコミという方程式がある。ボクはツッコミから逆算してボケを捻り出すという形を導き出したんだ」と語っていました。
実際に、ツッコミのフレーズを言ってもらって、即興でショートコントを披露します。なんかスゴい。
これは、ハリセンボンの近藤春菜の「角野卓造じゃねーよ‼︎」のフレーズを元に、いろんな人がボケの部分を変えるパターンであり、なるほど賢い人間は、そんな風に考えるのだとビックリしました。「欧米か?」も同じですね。
ボケに反応して、ツッコミを考えるのではなくて、先にセンスあるツッコミを用意してから逆算する。もしかしたら、上田晋也や後藤輝基のシャープなツッコミも、そういう計算式で用意されているのかもしれません。いやぁ、勉強になりました。