都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

私的面白本ランキング2023②

本日は、ノンフィクション部門から。

だいぶ前に購入していて寝かせていた本も掘り起こしているので、多少古臭い感じがするのをお許しください。

 

1位 ロッキード真山仁

2位 誰が国語力を殺すのか(石井光太

3位 集中講義 ニッポンの大問題(日経テレ東大学)

4位 不道徳教育講座(三島由紀夫

5位 頭のいい人が話す前に考えていること(安達裕哉)

6位 この国は歪んだニュースに溢れている(辛坊治郎

7位 テレビの大罪(和田秀樹

8位 ずるい仕事術(佐久間宣行)

9位 13歳からの地政学(田中孝之)

10位 ちょっと不運なほうが生活は楽しい(田中卓志

 

1位は、真山仁の『ロッキード』。私が中学生の頃の話で、今太閤の田中角栄が実は私腹を肥やす悪者として評価が急激に落ちる様子をドラマを見ているように楽しんでいたのを思い出しました。実際には、メディア発の偏った情報に踊らされていたというのを感じています。アメリカを敵に回してはいけないと改めて思いました。

2位は、日本語のお話です。筆者は「考える力」「感じる力」「想像する力」「表す力」の四つを合わせて「国語力」だと定義し、国語力を高めることこそがより良く生きる力を育むのだと断言していました。ほんと、そう。小学校までに、言葉を鍛えておくことこそ大事なのであります。

3位は、YouTubeのヒット企画から政治色の強いやつを切り取ったものです。成田悠輔は、去年から今年にかけてメディアへの露出が急増しましたが、この番組がきっかけであったと言っても過言ではありません。菅義偉がなかなかの人物だと思う一方で、立憲民主はヘボいなぁと思わされました。

4位の『不道徳教育講座』は、かなり古い作品ですが、「教師を馬鹿にせよ」とか「大いにウソをつけ」とか「たくさんの悪徳を持て」とか、逆説的に人生を説く三島由紀夫の反逆の書です。素直過ぎる人には薦めません。

5位は、安達裕哉による『頭のいい人が話す前に考えていること』。その中で、賢い人とは感情的にならない人だってとこが特に刺さりました。昔から金持ち喧嘩せずなんて言いますけど、討論番組で議論がヒートアップしたとき、本当にそうだなぁと思いながら見ています。

6位は、辛坊治郎の時事ネタ本。本書とは全く関係ありませんが、辛坊氏がラジオ番組収録前に昼食を摂るべく、新聞を広げた打合わせテーブルにざる蕎麦のつゆをバァーっとこぼした時、もったいないからそのまま机にこぼれためんつゆにお蕎麦をつけながら完食したというしみったれた話に爆笑しました。そういう人もこんな本を書くのだというギャップがまた面白い。

7位は、和田秀樹の10年ぐらい前に出された作品です。ダイエット、飲酒運転の取り締まり、自殺の報道の取り上げ方等々、報道の裏に隠されているものに対してズバリと斬り込んでいます。同じようなトラブルを起こしてもジャニーズ事務所だと矮小化されるって話なんかを予言しているような一冊です。

8位は、佐久間宣行の描いたビジネス書。サラリーマンが管理部門を捨てて現場で活躍するにはどうすれば良いかが分かります。決して逆らえばいいってもんじゃないってとこ、重要なんだなぁ。

9位は、『13歳からの地政学』。春先に宮家邦彦の『世界情勢地図を読む』がチンプンカンプンで、地政学についてアレルギーがあったのですが、この本で解消されました。中学や高校の教科書として使ってほしいと思います。

10位は、アンガールズ田中卓志のタレント本です。若い頃は気持ち悪さばかりが目立っていましたが、最近は好感度がどんどん上がっています。それは、本質的に優しい人だからと思わせるのがこの本です。ほんわかします。

 

今年も200冊ぐらい、いろんなジャンルの本を読みました。すこ〜しだけ賢くなった気がしています⁉︎