都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

盗塁論⑤

一般にランナーが一塁にいた方が、無走者の打席よりも打率が高くなります。

チーム全体で見た場合、打率は次のようになります(2022年シーズン、前段が無走者、後段が走者一塁)。

 

ヤクルト  .239 → .287

阪神    .235 → .275

ロッテ   .219 → .258

西武    .224 → .251

中日    .230 → .256

広島    .242 → .262 

 

オリックス .240 → .258

DeNA            .250 → .263

 

日本ハム  .225 → .237
楽天    .236 → .246

ソフトバンク.252 → .251

巨人    .243 → .241

 

打者が出塁したときに、チョロチョロする選手が多いチームほど、打率に効果が表れています。

ソフトバンクと巨人は、かえって打率が低くなっていました。走塁の意識が低いと言われても仕方がありません。

これを個人別で見てみましょう。走者一塁時の打率ベスト10です。

 

1位 坂本勇人(巨人)54打数23安打 打率.426 

2位 吉田正尚オリックス)94打数38安打 打率.404 

3位 菊池涼介(広島)86打数34安打 打率.395 

4位 岡林勇希(中日)97打数36安打 打率.371 

5位 近本光司(阪神)90打数33安打 打率.367 

6位 柳町達(ソフトバンク)52打数19安打 打率.3654 

7位 近藤健介(日本ハム)63打数23安打 打率.3651 

8位 辰巳涼介(楽天)72打数26安打 打率.361 

9位 安田尚憲(ロッテ)73打数26安打 打率.356 

10位 塩見泰隆(ヤクルト)63打数22安打 打率.349 

 

菊池選手は無走者のときの打率が279打数54安打で.194 と2割にも達しておらず、ランナーを置いたときの打席の読みの良さが光っています。

一塁にランナーがいるとストレート系のボールが多くなりますから、ここに挙げた10人は、直球に強い打者とも言えそうです。

そして、それは一番打者が多いこととも関係しているのかもしれません。

(つづく)