都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

目的思考で学びが変わる

東京の麹町中学でユニークな教育理論を実践している工藤勇一という校長先生がいます。

民間から登用されて、斬新なアイデアを打ち出すってパターンはいかにもですが、工藤校長は生粋の叩き上げです。

彼は、子どもの自律を重視した教育改革に取り組み、宿題廃止、定期テスト廃止、固定担任制廃止など、従来「当たり前」とされてきたことを覆しました。

『目的思考で学びが変わる』(多田慎介著・ウェッジ)の中で、こんな風に書かれています。

 

・生徒へ語りかけるのはプレゼンだ。朝礼で話を聞いてもらえないのは校長の責任である。
・一律に宿題を課せば、すでに分かっている生徒に無駄な時間を強いることになる。
・対立そのものは決して悪いことではない。考え方や価値観が人と違うのは当たり前だということを教えたい。
・勉強とは自発的に取り組むもので、定期テストだから勉強するのは本末転倒だ。ある時点の学力を切り取って評価することに意味はない。
・固定担任制をなくすことで、教員同士の会話が増える。教員同士でダメ出しを行い、お互いが学び合うのが大事だ。
・自分の力で生きていける子とは、人のせいにしない子だ。この人のせいにしないってことが大切である。
寺子屋や藩校では双方向の学び合いが基本だった。一方通行の学びではない。
・最上位の目標は、世の中満更でもない、大人って素敵だと思える生徒を育てること。そう思って卒業してもらえなければ、学校の意味はない。
・生徒には、ルールを押し付けるのでなく、無駄な時間を過ごしてほしくないと語りかけるべきである。
・生徒に伝えるべきは、心じゃなくて行動だ。人の心なんて教育できるものではない。
・先生や親の言うことを聞くのが大事なんじゃなくて、その話の中の何が大事かを考えることが重要なのだ。
・子供を見ていて人を批判しなくなったと感じたら、それが成長の証である。

 

こんな先生が増えればいいなと思います。